ジャガイモ、ニンジンと、定番の野菜を入れます。
おっと、玉ねぎをしばらく使わずにいたら、すっかり芽を伸ばして、もはや「ネギ」化していました。
腰痛
で買い物しなおすのも面倒なので、今回は玉ねぎ抜きで決行!


自由だー!
ニンニク(みじん切り)、おろししょうが(チューブ)をオリーブオイルで炒めて、豚肉を加えて火を通しました。
塩、コショウ投入。
肉の色が変わったところで、野菜投入。
塩、コショウ追加、さらに唐辛子をゴリゴリ。保険の味の素少々。
気分で、カレー粉少々をふりかけ、具材をコーティングしたつもりに。意味があるのかはわかりません。
思い付きで、ワインビネガー少々を投入。怖いので少々。
(これは「隠し味」的に、良かったのではないかと思います。)
お水(ミネラルウォーター)を入れて煮込みます。毎度面倒くさい工程です。
お湯が沸騰したところで、ブイヨン的な固形スープの素を投入。これは豚肉の出汁がベースになっているようです。
ちょっと、味に癖があるので、単独では使えない気がしています。味を調えないと。
日本で、「俺のカレー」をやるときは、「鶏がらスープの素(顆粒)」を使っていました。
豚肉カレーに鶏がらスープで異種格闘技戦になるのですが、味がまろやかになり、癖もないので長時間煮込まなくてもまとまります。
そのうち、ナポリでも鶏がらスープベースでやってみるつもり。
ぐつぐつ煮込んでいるうちに、ふと魔がさしまして、先日買った一瓶1.5ユーロくらいの赤ワインがあったなと。
料理酒代わりに入れてみました。
結果は、入れない方がよかったみたい。少量だったので、ほとんどわからなくなりましたが、途中の味見過程ではカレーの味を邪魔していました。入れるなら、赤より白かもしれません。
野菜が柔らかくなったところで、火を弱め、カレールーを投入。
「ジャワカレー辛口」を3片入れました。(具材の量は5~6皿分くらいでしょうか。ルー3片ではちょっと足りないので、固形スープとか、カレー粉を追加することでちょうど良くなる計算です。)
後は、具材に味がしみこむのを待つばかりですが、その間に味の調整をしていきます。
固形スープは当初お鍋に一個入れていたのですが、旨みが足りないなと判断して、もう一つ追加。
カレー味もパンチが欲しいので、カレー粉をさらに増量。唐辛子もゴリゴリと。
玉ねぎが足りない分、味の奥行きを出してくれるものはないかなと、ふと瞑想。
そうだ、プチトマトがあるな。一番手軽に使える野菜だし、試しに入れてみよう!
そういうことになりました。
一から煮込むわけではないので、時短も考えて、プチトマトは1/2に切って鍋に投入。
ことことやっているうちにルーと馴染んでくれることを期待しました。
結果発表ーー!!

じゃがいも、ゴロゴロしすぎですが、ジャガイモが食いたくてカレーをやっとるんじゃ!という部分があるため、こういうことになっております。
一晩寝かせたバージョンなので、プチトマトもほぼ発見できない状態になっていますが、センター付近に赤く見えるのが、残骸だと思われます。
お味はーー?
当社比、ナポリ最高
を記録いたしました!

プチトマト、正解! これはこれで、「俺のカレー/トマト」として研究所レシピに認定。
※ただし、安赤ワイン投入はなきこと。
よくできたので、しみじみカレーを味わってみると、
「純粋にカレーを賞味したいなら、ジャガイモって邪魔じゃね?」と、ジャガイモ教信者にあるまじき発想が湧いてきました。
イモは美味いのですが、カレー味は明らかに口の中で薄まるなと。

東京に、ジャガイモとカレーを別々のお皿で出す店というのがあるらしいですが、理由がわかる気がしました。
ではありましょうが。
当研究所としては、庶民の味ジャガイモ入りカレーを本流とし、「ジャガイモもいいけど、カレーもね!」
という気分のときは、裏メニューとしてイモなしカレーを作ればいいじゃないか、というポリシーといたします。

今回の試作でだいぶ「俺のカレー」のベースが確立されてきましたので、今後は「ナポリならでは」という食材を取り入れて、応用メニューを展開していきたいと思います。
たとえば、
- ナス入り--この辺はふつう。
- ズッキーニ入り--当然、あるよね。
- アーティチョーク入り--賛否両論?
- 本格的チーズ入り--どんなチーズが合うのか?
- ご当地ソーセージ・カレー--salsicciaとか、サラミとかね。
- パスタ入りカレー--カレースパゲティではなく、細かいパスタが具材として入ったカレー。
- (問題作)モッツァレラ・カレー--まとまるのか?
とかね。