構造はサイフォンなんですが。

年代物?なので、表面に洗っても落ちないシミがついています。
でも、そのシミが大切なのだそうで。
大切なのは、内側についた「湯垢」のようなコーティングなんですが。
これがないと、ポットの金属の味がついて、コーヒーが金臭くなってしまうそうです。
なので、買ったばかりのポットは10回くらいコーヒーを淹れて、飲まずに捨てることを繰り返さないと使い物にならないらしい。慣らし運転みたいなものですね。

ポットの上下はねじ込み式になっていて、回すと分かれます。

下半分は水を入れる容器になっており、左に見えるねじの頭が、「ここまで水を入れるんだよ」という目印だそうです。無骨だなあ。
上部には「茶こし」のような、コーヒーの粉をセットする入れ物をはめ込みます。
外すとこんな形。

お湯が沸くと沸騰圧で管を通って、上半分のポット部分にコーヒーがたまる仕掛け。
推測ですが、普通のサイフォンよりもお湯の通り道が狭くて、コーヒー粉を通り抜けるときに大きな圧力がかかるようになっているのじゃないかと。
それで、エスプレッソになるのでしょう。
さすがにお店で飲むような、ドロドロのエスプレッソにはなりません。
せいぜい「ストロング・コーヒー」というレベル。
自分には、こちらの家庭版エスプレッソの方が口に合う気がします。
出来上がりはこんな感じ。

このサイズだと、1回でエスプレッソカップ2杯分取れます。
もちろん、スタッフが美味しくいただきました。