ポケットプロジェクター、3M MPro110のビデオ入力ジャックでの接続が不安定なので、解体して基板を取り出し、ジャックを修理しました。
案の定、基板との半田付け部分が外れて浮き上がった状態。
心静かに半田付けセットを取り出し、半田補修しました。
導通よし! 固定よし!
さて、再組み立て。いざ電源をONして……と。
おや? パイロット・ランプが点灯しない。
スイッチが入らないぞ? スイッチの手ごたえもスカスカだ。
再度解体。内部をみてみると、なぜかスライドスイッチの突起部分が根元から折れていました。
スイッチング不能!
これじゃ使えないじゃん。
どうしようかなあと思いましたが、精密ドライバー(-)の先端を押しつけながらスライドさせると、なんとかスイッチを動かすことができました。
とりあえず、そうやって使うか。
そうなると、通常「手」で操作するためにかぶさっているカバー状の「スイッチ」が邪魔をする。
本来突起の上にかぶさって、操作力を伝えるものですが、突起がないのでスカスカで滑るだけ。
ドライバーでこじって、取り外しました。
一応、保管。スイッチを交換できたら、元に戻すかもしれないので。
さて、気を取り直してビデオ信号をつないでみると--うん。ちゃんと映ります。
あれ、ときどき消えるけど。プラグをくりくり回してやると、復活します。
この程度なら、まあ実用レベルと致しましょう。
スイッチ喪失の件は痛手ではありますが、本来Ras2組みこみ時には電気的にスイッチ操作をさせる予定なので、機械スイッチは無用の長物なのであります。(言い訳です)
なけなしの知識を動員してネットを捜索した結果として、「トランジスタ」を利用すれば電気的にスイッチをON/OFFすることができるようですので、そういうことをする予定。
スイッチの接続部にトランジスタを渡して、制御回路につなげばよい訳でしょう。
何とかなるでしょう。
最悪でもスイッチをONに固定しておいて(orジャンパー線でつないでしまって)、バッテリーを取り外し、電源供給のON/OFFで操作するという力技もあります。MPro110はバッテリーなしでも電源をつなげば動作するので。
■本日の教訓:
修理は最小限に=余計な修理はしない。
修理時は、修理箇所だけでなく、解体・再組み立てにも細心の注意を払うべし。
研究所長は苦い教訓を胸に、一人前の修理職人への階段を一段昇ったのであった。
この一段、踏みしめてまいりましょう。
これはすべて個人の成長記録である。