未来を描いたSF映画なのに、あえて二足歩行とせず、原始的な?三本脚に造形したところにジョージ・ルーカスのセンスを感じます。
チープな感じが良いのですね。
でも意外と合理的なんですよね。こうして動くミニチュアを作るとなると。
ボディは円筒形で作りやすいし、脚三本は安定感がありながら、最低限の本数であり、コストの節約になっている。
頭部はドーム状で回転し、これも安定感があるし、多方向に向けることができる。
自然な?フォルムであることが、R2-D2の愛される一因になっているのではないでしょうか。
さて、「脚」です。

前足はトラックボール状で、全方向にフリーで回転します。フリー方向タイプのキャスターよりも安定しそうな気がします。
後輪は太めのタイヤ。四輪駆動車のようなごっついトレッドが入っています。
さすが土足の国アメリカ仕様。
これなら砂だらけのフロアでも、すべらずに走りまわれそうです。
この二本の「後ろ脚」ですが、本体とワンタッチで接続されています。
実は化粧箱から取り出した時、ちょっと力が掛かってしまい、片脚が本体からはずれてしまいました。
すわ、故障か?と緊張したのですが、簡単に着脱できる機構になっていました。

端の欠けた円の様な接合部が本体側にはまり込むようになっています。
真中にはふたつの金属部分。これがどうやら電流を伝える接点になっているようですね。
本体側の「ソケット」は、こんな感じ。

なんか無惨な感じに見えますが……。
これ、考えようによっては都合のよい構造ですね。
走行時にどんな電流が流れているか、測定しやすいじゃありませんか。
たぶんですが、こどもが上に乗ったりすることもあるので、ばきっと折れる前に外れるようになっているんじゃないでしょうか。
こどもはこけますが……。
ちなみにHasbro R2くんの身長は約15インチ=40cmくらいです。まあまあの大きさ。
日本の狭い部屋ではこのくらいが限界かもしれません。
本場アメリカでは、1/1サイズのR2-D2を自作するという大掛かりなホビーがあるようです。
どうでしょうね。かわいさはなくなりそうですが。
「Hasbro R2-D2 Interactiveを科学する」シリーズは、ハードウエア研究と、ソフトウエア研究に分化しそうなのですが、ハードウエア編はちょっと「解剖」チックになりそうな雰囲気があります。
あまり血腥くならないように、注意しながら進めたいと思いますので、休み休みお付き合いください。
これはすべて個人の好奇心である。