まずもって | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで

さっさと眠るべきであるし、ほかにしなくちゃいけないこともあるわけなんだが、でもまあ、要するに、ぼくはたいへんずぶとくなった

無責任に物を述べることがとてもたいせつなんじゃあないかとおもう


自分で考えて自分で語るということを久しくしていない

考える実体はナマモノである

毎日毎日、いちいちばらしてパーツの一つ一つを顔が映りこむほどにぴかぴかに磨き上げて組みなおす必要があるんだと思うね

だから考えようと思っても考えられない


ぼくは今年教職課程の一環で介護体験をさせていただくことになっている

その前段として座学の講義で、自閉症の方たちとのコミュニケーションについてお話を伺った

うまく言葉が出てこない、どんどん追い込まれてしまってパニックになってしまう、ということがあるそうだ

これはぼくも経験がある

言葉が出てこないのに、どんどん追い詰められてしまうというのはほんとうにひどい気分だ

とても悲しいことだ

ともだちにそういう気分を味わわせてしまうことはよくないとおもう

それは私たちの名誉の問題だ


*


悪について考えている

太宰は書いている

敗北とは悪に媚笑することだ

悪とは無意識の殴打であって、意識的の殴打は悪ではない、と


悪って何だろう

ひとの名誉を傷つけることは悪い


政治を考えていくと、宗教を考える必要が出てくる