5月2日から5月12日までの日記 | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで

なんだか忙しかった。

忙しくってわけがわからないよ。

わかった、そのうち続きもちゃんと見ます。


スケジュールの充実は人生の充実を何ら意味するものではない。

はい、そのとおりだとおもいます。

えっとですね、自分の身にいろいろなことが起こる。

でも起きてすぐはまだ何が起きているのかよくわからない。

しばらく経って、「あ、あれってこういうことだったのか」って腑に落ちたときにそれがなんであったのかが事後においてわかることになるでしょう。

でも、しばらく経つまではやっぱりわからない。

出来事があって、けれどもまだそれがどんな出来事であるかがわからないっていう宙ぶらりんな時間があります。

その瞬間ってちょっとキモチワルイのだけれど、でも大事なんですね。

わからないものをわからないなりにわからないものとしてとりあえずもっておく能力って、実は人間しかもってないんです。

例えば、海に何か浮いている。

人間は、あ、なんかういているなとおもいます。

何かわからないものがういていて、それがじぶんの乗っている船に近づいてきているとしますね。

そのときって、そのわからないものが気になります。

わからないものは怖い。

怖いけれど、面白い。

わくわくして、どきどきする。

うん。

でも、人間以外の生物、サメやウミガメは海上にただようよくわからないものの影を「よくわからないもの」としてとりあえず注意を払う、意識に留めておく、ということができません。

それが何であるかが実証的に明らかにされる前に、十分に判断する材料がそろうまえに、例えば「えさ」か「天敵」か、とにかく何かしらの既知のものとして同定してしまうんですね。

だから大事なんです。


スケジュールの充実は人生の充実を何ら意味するものではない。

では、人生の充実とはなんでしょうか。

知の充実とか、どうでしょう。

わたしたちは、世界のなかでさまざまな出来事に遭遇します。

でも、それがなんであるかがわかるまえにわたしたちはつねにすでに様々な出来事が生起しつつある世界の只中に投げ込まれています。

だからそれがなんであるかについての知が得られたらよいのではないでしょうか。

つまり、スケジュールの充実が人生の充実とされるためにはそれがなんであるかを認識すればよいのではないか。

それがなんで「あった」かを、ぼくがぼく自らの言葉によって、表現しえたときに、それは真に生きられた時間となるのではないか。

ぼくはそうおもいます。

日記というのはほんとうはそうやって時間軸を行き来しつつ零れ落ちていくささやかでありながら決定的なものを掬い上げてゆく生成的なものなんじゃないかな。


授業がはじまって一週間、ぼくが入ったサークルに声をかけてもらってから一ヶ月。

そういうまずもっての節目ですからメモを残しておこうとおもったんです。


5月2日

ワンピースの62巻を買う。

しらほしがかわいいです(^q^)

登校用のリュックを買う。

あのね、この素材ってパラシュートにも使われているものでね、…。


5月3日

「某」BJサークルの合宿に参加する。

長野県。

話はつながりましたか?

GWの高速道路はめちゃめちゃ混んでいる。

稽古は厳しいけれど終ったあとになると楽しかったような気がしてきて、中毒性があります。

不思議。

先輩たちはふだんはやさしいし楽しいし頼もしいし格好いいです。

でも「合宿中は24時間稽古の場」であるのでふだんよりも緊張感があります。


5月4日

合宿二日目。

班に分かれていろいろ見学しにいく時間があって、めちゃめちゃ楽しかった。

暫定今年一番笑った日。

楽屋裏のファッションショーでは前衛的な表現を拝見し、ああこれが生きた芸術なのかとたいへん感銘を受ける。

おなかがよじれるほど笑うというのはこういうことかとおもう。


5月5日

合宿最終日。

足が痺れます。

楽しかったよ。

楽しかったよ。

バスの中で飲む。

ちょっと頭が痛くなる。

慣れていないからかしら。

N先輩はもやしもんにもご興味を抱かれている(敬語あってる?)そうだ。


5月6日

大学の授業開始日。

金曜日なのでぼくは授業はないです。

Nくんと、本を読んでお話しするゆるふわ系BPサークルを見学しに行く。

M先輩にMOGMOGでオムカレーをおごっていただく。

ゆるふわー。

H先生の英語塾に通う。

たしかこの日、本棚をひっくり返してもやしもんを探していた。


5月7日

語学の教科書を買いに10時に大学につく。

けんぞうさんとご飯をたべたのはこの日であった。

昼食をこころでたべ(つめたいうどんにえび天)、それから戸山公園を散歩する。

箱根山山頂はざんねんながら地震のために封鎖されていた。

猫がかわいい。

けんぞうさんと別れてから学館へ。

学館ラウンジでじっとしていたら(BJのひとたちはみなさん別件で留守だったのです)Nくんがくる。

あとでおなじサークルの新歓にいこうと誘う。

お昼頃、単身本を読んで読解をプレゼンするKKサークルの部室に足を運ぶ。

部室っていいよね!

トランプの大富豪で勝つ。

ふはは。

そのまま懇親会と説明会と飲み会に参加する。

わっしょい→にじゅうまる。

Y先輩と会う。

あ、国教の方ですか?

ちがうの?

Hさんはぼくと最寄り駅がおなじである。

ゲーセンってなにしにいくんだろう。

音ゲーかガンシューティングかクレーンキャッチャーか格ゲーかカードゲームかラブプラスとかか?

M先輩やS先輩やK先輩や名前を忘れた彼かS先輩かS先輩じゃあるまいし。

Iくんとちょっと仲良くなる。

Tくんに聞いたエレクトロニカおすすめの曲はたしか…ワールズ・エンズ・ガールフレンドとかっていっていたような。

N先輩オススメのボーカロ曲はバベル、とのこと。

あとできいてみよう。


5月8日

われらが高校の運動会である。

高3棒みてないけど(ごめんね)やっぱりあの雰囲気は他では味わえない。

いいもんですね。

高2棒みた感想。

そうでしょ、やっぱりラインは組みでしょう。

えっと、守備は人員の配置によって大きくシステムが変わります。

遊撃がすごく優秀な場合は、それと協働してカットラインもはまったら強いかなとおもうけれど、相手の攻撃が乗って強いのはやっぱり組みラインであるというのは間違いない。

久しぶりにOくんと会って話す。

なんとこのブログをご存知であった。

いえーいみてるー?

うれしいオドロキ。

秋葉でとあるの新約を発見、購入。

同窓会も楽しかった。

渋谷の甘太郎で飲み会。

でもね、夜ラーメン食ったら太るとおもうよ。

おいしかったけどさ。


5月9日ゆううつな月曜日

ぼくの授業はじめ。

1限フランス語のコミュニケーション。

わかりました、1限ってつらいです。

ムシューがおもしろいです。

Fくんと友だちになる。

真面目でええ子です。

もやしもんの9巻と10巻を貸してあげる約束をする。

2限フランス語基礎。

Fくんもとってるので一緒に移動。

発音けっこう好きです。

たのしいです。

めしはこころでカレー南蛮。

おいしい。

3限合気道。

Kくんとなんとか先輩と親しくなる。

の、わりに名前を失念。

すみません。

合気道は楽しいです。

そしてS先生がすごく論理的で惚れる。

かっこういい。

言葉を惜しむなってS先生みておもったのね。

4限の時間の前半はKKサークルの部室におじゃまする。

I先輩ともうひとりべつの先輩にお会いしたのだけれど名前を失念。

すみません。

ラウンジでN先輩にお借りしていたハチクロ一巻を返し、おかえしにもやしもんの一巻を渡す。

そのためにもやしもんを探していたのである。

ハチクロはやっぱり山田である。

ぼくは反・主体主義者なので「なんでこんなヤツをすきになっちゃったんだろう」みたいな話は大好物です。

山田いいよね。

5限の時間に某のお稽古。

きついけれど楽しい。

6限、稽古場からとんぼ帰りしてK先輩にKSサークルの体験ゼミに連れて行ってもらう。

大隈像まえでOを拾う。

おまえも大概だな。

J、A、Mさんと仲良くなったこと、A先輩というヘンなひと(ヘンなひとだいすき)に知り合えたことが最大の収穫。

KSサークルの飲み会。

お店はのらりくらり。

KSサークルはなんかしゃれおつなお店をチョイスしやがるからむかうれしい(造語)。

ぼくじゃこんなのセッティングできないです。

長い一日。


5月10日

天気がわるくなってくる。

1限は地球より重い。

教室がわからないことにして学館に登校する。

ま、まあまだ一週目ですから。

なんかオリエンテーションとかでしょきっと。

うわあだめだこいつってじぶんでいうのもなんだけど。

学館ラウンジではI先輩、M先輩、M先輩にお会いする。

携帯で早慶戦のチケットを予約する。

抽選なのだ。

2限文学史古代。

孤独に眠る。

めしはひとりで肉丼(小盛り)をたべる。

おいしかったです。

3限、書道。

孤独に話をきく。

おもしろいけど鼻につくやつだとおもう。

雨。

5限のじかん、某のお稽古。

りこキャンで晩飯。

ポパイ?ポパイ!

ポパイカレーというカレーがあるのです。

おいしい。

BJサークルの飲み会。

どんのばが御用達になりつつある現場を目撃する。

M先輩とバカ話。

UC先輩もUS先輩もめちゃやさしい。

Aくんはいままであんまり会ったことがないタイプで、そのつどの反応に新鮮な感動をおぼえる。

まあ両面あって、ちょっとめんどくもあるんですけどね。

おもしろくていいやつであることは間違いない。


5月11日

2限から。

はーだいぶ楽です。

一こまの差よ。

SSくんと友だちになる。

彼からさきに「ここって憲法Aのクラスであってますよね?」と声をかけてくれる。

あってますよたぶん、と返す。

これって定石よね。

みなさんもぜひこれを口実に女の子に声をかけてみましょう。

かわいい女の子はぜひこれを口実にぼくに声をかけてください。

SSくんを学館ラウンジに連れて行く。

ありがとうBJサークルの新歓説明をきいてくれて。

お昼は学館入り口で売っていたデラックス弁当。

わりと手堅くおいしいです。

4限。

基礎購読。

M先生。

自己紹介でBJサークルであることを述べたところ、M先生の以前の教え子の方でBJだったひとがいるということを話してくれた。

あ、それってもしかしてNN先輩ですか?

ビンゴ!

ぼくってセンスいいよね。

じぶんでいっちゃうよね。

じつは同じクラスにS・IくんとSくんがいたそうです。

5限、教育心理学。

くそつまらないパワポ垂れ流し…じゃなくて、すごく…なんだろう、フォローできない。

SSくんがKくんという友だちをつくって連れてきてくれる。

ありがとう座っているだけで友だちが増えた。

KK会の飲み会。

居八→黄金の蔵

これまでで二番目くらいに酔っ払う。

一番はぼくがはじめてワインを飲んだ、いとこの結婚式。

S・IくんとO先輩と仲良くなる。

とくにO先輩とは熱い現代思想トークで盛り上がる。

適当なことをべらべら話してすいません。

風呂で記憶がとぎれる。

家の中で溺死ってかなしいよね。

あれ、いまほとんど寝てたよねというかたんに寝ていましたね。

気をつけよう。

風呂上がって即ベッドにとびこむ。

つぎの日1限とかちょっとやばいとおもった。


5月12日

大雨。

1限、フランス語基礎2回目。

おもしろい先生。

Fくんに頼まれていたもやしもんを渡す。

トゥ、トゥ、プマシェリ、マシェリ。

2限、村上春樹を読む、みたいなの。

S・Iくんにばったり会う。

一度目は導入の授業。

地縁血縁共同体から機能による共同体へのシフトとかすごく紋切り型のはなしで寝る。

こころで昼食。

あったかいうどんにトッピングかき揚げ。

学館ラウンジでぐだぐだ。

KKサークルの部室にいくも空振り。

図書館に赴く。

内田先生の他者と死者、ラカンによるレヴィナスを借りる。

書庫に入る手続きは面倒である。

Sくんと合流。

4限、日本文法B。

生徒に興味をもたせるようすごく努力をされているとおもったけれどうつらうつらする。

すいません。

たとえば「どうしてあなたはうつらうつらするのか」という問いを主題化するような授業であればぼくは眠らないかもしれません。

US先輩の電話をすっかり忘れていたことを思い出してちょっと青くなる。

電話する。

よかった、やさしかった。

仏の顔も三度まで。

気をつけます。

5限、中国文学演習ⅠB。

語学以外では一番気に入ったかも。

李白の唐詩も扱っていて気に入る。

イイネ!

H先生に連絡して英語塾をこの日に変えてもらう。

リビングに英字新聞がみつからなかったので準一級の参考書をかばんにつっこむ。

猫のクーに会う。

相変わらずもふもふである。

現在に到る。

というわけです。

ではオーヴォワ!