紙コップに冷たい水を注いで舐めるようにそれを飲むこと | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで

ひょろくん、おい、ひょろくん。

やめろ、いい加減それくらいにしておけ。


なあ。


ドン、メイキッバッド、だろう。

テイカサッドソング、アンメイキッべラー。


な、そうだろ。


君が贈ったものは必ず君に回帰する。

呪詛と憎悪ではなく愛と幸福を歌え。


抑圧されたものはグロテスクな姿をとって戻ってくる。

今、君が見たとおりだ。


短絡的なエラプション。


*


ゆっくり歩け、そして水をたっぷりと飲め。

ビークワイエット。

君はクールにならなければならない。


よく考えろ、それだけだ。君が自分で指摘したことだ。

クールになれ、クールに。


世界と君が対立するとき、残念だが、理は世界のほうにある。

そういうものだ。


君が書いたのだろう。

「人は彼の言うに任せよ」

「人知らずして慍みず、また君子ならずや」

な、クールになれ。噴きあがるな。

深呼吸をするんだ。

吐く、吸う、吐く、吸う。


*


確かに、感謝も対価もない。

そしてしばしば孤独だ。

それはわかっていた。

でも僕は自己に自由と想像力を許すことに

いささか抵抗があった。


僕には何かが欠けていた。

そして僕は決定的な仕方で、僕は、世界に、関与した。


いいのだろうか、と、僕は最後にもう一度だけ問いかける。

わからない。わからない。

だがどんな経緯があったとて、僕は…。


僕は薄明かりを確信し、歩くだろう。

それだけが本物だ。


なあ、そうだろう?