20年の「呪い」 | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

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この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで

長湯をしたら「呪い」を思いついてしまった。


みなさんは、以下に「これは私に向けて語られた文章だ」

というあの「目配せ」を読んではいけません。

それというのは、ぼくが自分の文章に対してそうやった

ところ痛い目を見たからです。


* * *

「呪い」というのは何でしょうか。

それは、「それが発せられるとメッセージの受信者がどこにも

行けなくなっちゃうような言葉」のことです。


ぼくの考えた呪いとは、次の問いです。


「きみはほんとうは「それ」をしたいわけじゃないんじゃないの?」


ダメだ…力が吸われる。

この「呪い」は、当のこの文章自体、ぼく自身にも

もちろん適用されるからだ。

ぼくはほんとうはこんなことを書きたいんじゃないの

かもしれない。

「絶句」して「固着」されて何もできなくなる。


しかし強力だ。


一つ、応用できそうだなと思ったのが、

管さんも言及していた「日本の失われた20年」と

いう言葉があるけれど、それもこの「呪い」で

一度説明できるんじゃないかしら。


この島宇宙化(趣味の多様化)、モノが売れない、

少子化、ニート、などなど、

すごい勢いでこの「呪い」が適用できる。


「理論を過剰適用すること」が如何に危険か、

それは弁えているつもりでいるけれど、

この「呪い」が強力であることの証になりそうな。


ダメだ、ほんとうにこの「呪い」を引き受けようとすると、

どこまでも追ってくるね。

オススメしないけれど、この「呪い」を考え抜いた人が

あれば、ぼくにご一報ください。


骨くらいは拾ってあげる。