何も思いつかない。
何も思いつかないのに、とにかく
キーボードを叩く。
「活字中毒」というものがある。
この病に罹患した人間は、とにかく「もじ」が
読みたくてしかたなくなるのだそうだ。
ドラキュラが血を求めて彷徨うように、
「活字ジャンキー」は目を血走らせよだれを
垂らしながら「もじ」を求めて徘徊するのである。
ひどいところになると、「辛(つら)いようで辛(つら)く
ない辛(つら)いラー油」の「ラベル」さえ舐めるように
見つめ始める。
なぜラー油かといえば、他社製の「食べるラー油」が
我が家の食卓に上がったからである。
これがやはり旨い。
豆腐にかけて食すと大変に美味である。
録画した龍馬伝の、「ふたりの京」という話を見ながら
食事をする。
だいぶ遅れているが、やはりましゃはイケメンなのである。
ぼくの場合は、「作文病」とでもいえばいいか。
「おしゃべり」の「文字」版である。
とにかく何でもいいから書きたいのである。
何の中身もない文章をばらまいて、真に迷惑な症候である。
しかし、「活字中毒」の人間と手を組むと一切が解決するような
気がする。
ぼくが書き、きみが読む。
うふふあははえへへ。
さて、ちょっとだけ思いついた。
今夜は龍馬伝の話をする。
「話せなくてしかたがない」話はまた今度することにしよう。