読書一人旅不定期経過報告[ツンドク崩し編](10/04/10) | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで

□今のひょろの手持ち

01:S:無思想の発見/養老先生

02:Ea:やさしさの精神病理

03:H:ヒッチコックに進路を取れ[借]

04:Ea:吉本隆明 FOR BEGINNERS

05:B:エーミールと探偵たち/ケストナー/物語


□机の上の本

・S:悪人正機/糸井さん、吉本さん

・N:使える武術(3~8章残)

・大人は愉しい/内田・鈴木先生メル友本(100/260済):S

・「論語」の話/吉川先生(10/27済):S

・「いき」の構造(20/190済):S

・職業としての政治:H

・なぜ人を殺してはいけないのか?/永井先生、小泉先生:H

・日本の歴史を読み直す(全)(3、続1・2残)/網野先生:H

・ものがたりの余白/エンデ:B

・日本人の英語(04/20済)/マーク・ピーターセン先生:H

・[借]クールベ (新潮美術文庫 23):Ea

・[借]『日本外史』―幕末のベストセラーを「超」現代語訳で

読む(086/241済):Ea

・思想地図〈vol.5〉特集・社会の批評(NHKブックス別巻):S


□さいきん読み終わった本

・Ea:博士の異常な健康―文庫増毛版/水道橋博士

・Ea:45分でわかる!14歳からの幕末と龍馬


□増えた本

・[借]ヒッチコックに進路を取れ


□読みたいけどちょっとまだだろうという本

・七回死んだ男

・健康の味


□管理に使ってるサイト:読書メーター

http://book.akahoshitakuya.com/u/20858


* * *

ヒッチコックを借りてしまった。

無思想の発見はリストに挙げるのを忘れてただけです。


ヒッチコックについて、ひたすらおしゃべりするという体の

本で、彼の映画を一本も観ていないぼくが読むには、

ちょっとむつかしい。


つまり、ぜんぜん入門なんかではないということだ。


そういう場合に読者に求められるのは、「アメトーーク」での

蛍ちゃん的な態度である。

僕たち、○○芸人です!っていわれたって、

ほとちゃんには必ずしもわからないのである。


シンクロ率?ほかんけーかく?


そこで「それが何であるかわからないもの」に、どのように

アプローチしていくのかが問われる。

いわばそれは、「安倍晴明的礼節」である。

これは陰陽道だけれど、でも「敬して遠ざく」知的態度は、

孔先生に通ずるだろう。


ところで、昨今の芸能界においては、こうした能力が芸人に

求められている、ことになってるわけだけれど、

厳密に言えばそれは間違いである。


このような能力は、あくまで「タレント」に求められているわけだ。

芸人のタレントとしての側面っていうのは、本来は分けて

考えなければならない。


芸能界史を紐解けば、たぶん芸人をタレントとしてまなざす

視線が誕生したのは、どこだろうかな、最初期の漫才ブームだろう。

それから、現在の状況を直接つくったのは欽ちゃんだね。

「芸」でも、「素人芸」で、たぶんタレント化したんじゃないかな。

印象だけどね。


M-1でNON STYLEが、「トークはおもしろくない」と言われたわけだけど、

それって本来的な意味での「芸-人」には必要がない。


漫才が面白ければそれでよかったわけだ。


今の芸人さんは総合的な能力が求められているけど、たぶん

その延長線上には「司会者」があるんだろう。

だからべつにみのもんたになりたいわけではない人は、

ガヤがうまくてもしかたがないんじゃないかな。


あれ、中途半端な芸人論になってきたし根拠が希薄なのでこの辺で

やめるけど、NON STYLEが気の毒な現状をつくったのは、半分は

BIGスリーだろう。


それから、「タレント」という仕事から芸人を逆照射するのなら、

コサキンが鍵だな。たぶん。