はつゆめ | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで

あけましておめでとうございます。


あのーですね、初夢の話です。

初夢がここまで最悪だったのは初めてです。


はい、最悪だったんですけれども。



夢の中で、僕は高校生でした。そしてたぶん風邪で

寝込んでいて、それがようやく回復したところです。

それで、まだ少し鼻水が出るので、大事をとって

もう一日寝ておこうということになりました。


午後になって、玄関のチャイムが鳴りました。

廊下が肌寒いので半纏をかけて、廊下においてあるカゴから

判子をとります。突っかけに足を通して、玄関のドアを開けました。


ドアの外には、小柄な女の子が立っていました。


話を聞くと、彼女はどうやら僕の高校の後輩で、部活のマネジャーの

ようです。そして、部活の連絡と、高校の授業のプリントと、

僕のクラスの友人の、ノートのコピーを持ってきてくれたらしい。


うん、やっぱり、ただ面倒見がいい娘だってだけじゃないみたい。


クソ鈍い僕でも、終始にこにこしてる女の子を見ていればなんとなく

わかるわけです。


あー、なんていうご都合主義。さすがに夢です。


でもでも、すごく不幸なことに、僕は彼女のことをまったく知らない。

僕はこの夢の中では、異邦人です。

そして、彼女の名前を思い出すことができなかった。


彼女は内心結構傷ついて、口をぱくぱくさせて、帰っていった。


マジごめん。

で、僕も結構傷ついて、街に繰り出すことにした。

(風邪で寝込んでたはずだけど)


そのあとは、ふらっと入った駅前のゲームセンターで、

絵に描いたようなキモオタのお兄さんとなぜか意気投合して

友達になって、一緒にメダルゲームで遊んだって話。




メダルは出まくったけど全然うれしくないです。

女の子には悪いことしたなー。


うーん、いい夢だった???