141:映画『容疑者Ⅹの献身』 | 虹のかけらを探して

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2011年神奈川の大学の医学部に編入学。
お医者になるべくお勉強中☆

081012_容疑者Ⅹの献身
★★★(興行収入:5億4千万円/2日)

○原作:東野圭吾 ○製作:亀山千広 ○企画:大多亮 ○脚本:福田靖 ○音楽:福山雅治/菅野祐悟 ○監督:西谷弘 ○エグゼクティブプロデューサー:清水賢治/畠中達郎/細野義朗 ○プロデュース:鈴木吉弘/臼井裕詞 ○プロデューサー:牧野正和/田倉和利 ○製作:フジテレビジョン、アミューズ、SDP、FNS27社 ○制作プロダクション:シネバザール ○配給:東宝

今大手洋画配給会社と映画の共同企画に参加している。
先方のプロデューサーは元TV局出身の大物。

その人によると「ヒットする映画というのはヒットする要素の積み重ねによって生まれる」と言う。
もちろんヒットするかどうかは作って見なければわからない。
けれど作ってみなければわからないのであればヒットするべき要素を積み重ねてこそその可能性は広がる、というのが彼の持論である。

例えば先週末公開した映画『フレフレ少女』。
これは【ヒットする】 or 【ヒットしない】?

答えは・・・

 【ヒットしない】である。


では、(あくまで"今")映画がヒットするファクターとは何なのか?

大きな要素は"認知"である。

2007年公開した映画を例に取ってみよう。

去年みなさんが観た映画(邦画)を思い出して欲しい。

「それでも僕はやってない」、「舞妓Haaaan!!!」、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」などなどそれぞれに考える“良い映画”があったと思う。
それでも一番ヒットした邦画は何か?
「HERO」である。

「HERO」の興行収入約80億に対し、前述した3本は順に11億、20億、45億。
つまり3本足してやっと肩を並べられるのである。

ご存知のとおり「HERO」には抜群の認知度があった。(平均視聴率はなんと34.2%!)
ドラマやマンガや小説でファンを作り、それを映画の興行に結びつける事、
これは単純にPRにお金をかければいいというのとは全く次元の違う話しということである。

『フレフレ少女』は確かに今、旬の新垣結衣を主演に添えているが、それ以外に何があるのか?
ラブストーリーなのか、コメディーなのか?物語の基軸すら不透明だ。
まず「観たい!」と思わせる要因が挙げられない。
よってこの映画は【ヒットしない】という予測がたつのである
(もう公開してますけどね・・・けど実際興行収入は3日で3,400万円)。

対して「探偵ガリレオ」は平均視聴率21.9%という今のドラマでは好数値を叩き出している。
そういった意味でこの映画『容疑者Ⅹの献身』はヒットするに決まっているのだ。

もちろん僕もそれがいいことだとは思わないが、その映画がいい作品なのか、そうでないかはまた別の次元の話しであり、少なくともそれが映画業界の現状ということである。

ただ、そのプロデューサーはこうも言っていた。
「いくらヒットが決まっているからと言ったって"映画にする意義"これだけは無くてはならない」と。

そしてこの映画にはそれがあったと僕は思う。
(僕は「HERO」ではそれを感じなかった。)

「HERO」みたくスケールを拡大したストーリーがあったわけではない。
福山雅治と柴崎コウのせつない恋があったわけでもない。

そこにあったのは純粋な、どこにでもありそうな愛のドラマだった。

ただそれは今訴えなければならない大事な“何か”だったと僕は思う。

そして、天才数学者石神を演じた堤真一の演技がすばらしいものだったことも伝えておきたい。


確実に【ヒットする映画】であり、且つ【良い映画】だと思う。




▼『容疑者Ⅹの献身』HP : http://yougisha-x.com/