リーガンとゴネリルに別れを告げる際コーデリアは、「お姉さまたちがどのような人物か知っていますが、妹の私がお姉さまたちをあげつらうのは控えます。」と姉たちを悪く言うのを我慢して、「父を大切にしてください。」と頼みます。
しかし姉たちは、「お前の指図は受けないよ。お前には従順さが欠けているのよ。」とコーデリアの欠点をずばずば指摘します。
それでもコーデリアは反論をぐっと堪えて、次のように言います。
第一幕第一場
Time shall unfold what plaited cunning hides:
時が経てば、巧妙に隠し組み込まれた企ても解き明かされるでしょう。
Who cover faults, at last shame them derides.
過ちを隠す者は誰であれ、終には恥辱を晒し、嘲りを受けることになります。
彼女の捨て台詞ともとれるこの言葉は、劇のこれからの展開を予言しています。
どこかの大学のアメフト部の元監督と元コーチだけでなく、私たち一人ひとりが噛みしめるべき言葉ですね。