まあ、今回は、 自分の話をしようかな、と思います。
私が日本語教師の養成講座に通い始めたのは、2004年の4月
塾の講師と家庭教師をしながら(とはいってもかなり仕事の量を少なくしていました)
勉強をしていました。
その年の10月の教育能力検定試験を受験し、幸い合格。
よく2005年の1月には実習も終わり、
さあ、就職活動だ!
と思ったものの、
経験のない私は断られてばかり。
黙殺されたこともしばしば。
絶望的な気持ちになりつつも、
友達の励ましを受け、「あきらめるもんか!」と思ったら、
なんとシンガポールの会社から、東京でプライベート講師としてやらないか、
というお話をいただきました。
その後1年間は、塾講&家庭教師&プライベート講師という生活をしてました。
そして、2年目には日本語学校でのお仕事も決まり、
クラス授業デビューを果たしました。
しかし、そこからが絶え間なく襲ってくる迷いの始まりでした。
昨日も書きましたが↓、この仕事はいただく「おわし」が、非常に少ない。
「ほかの仕事もした方がいい?でも、準備にすごく時間を取られているし・・・」
「もしかしたら、長く続かないかも、この仕事」
「まあ、専門職なんだから、最初の数年の稼ぎが少ないのは当たり前だよね」
「それにしても、貧乏だ」
ひどい時には、よく雑誌に載っている、同い年の人の肩書を見て、
己の半端さを痛感したことも。
しかも、最悪のクラスを担当したこともあって、
再び絶望的に・・・
「とにかく、あと一年頑張ろう」
「来年の今頃、私、ここにいないかもしれません」
なんてことを周りに、冗談交じりに吹聴したものです。
3年目からは、多国籍の学生が集まる学校との掛け持ちが始まりました。
プライベートはしばし、お休み。
そこでは、大いに鍛えられました。
完全にゼロレベルの学生。
しかも多様な国籍。
当然認識方法も、学習スタイルも、学習意欲もばらばら。
どんなに頑張っても、失敗したような気持でした。
それでも漫画『あしたのジョー』に励まされ、なんとかこなした日々。
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しかし、同時に素晴らしい出会いがあった年でもありました。
もともといた学校にやってきた韓国の学生と、いい感じで授業ができて、
仲良く飲み会をやったりして、いろいろな話をしました。
そして4年目。
優秀な新入生のクラス担任をし始める一方、
多国籍の学校の方でも、授業のコツをつかんで、楽しく過ごしていました。
語学の勉強を、ということで、フランス語のプライベートレッスンもやってました。
多国籍の学校は、いろいろあって夏にはやめてしまいましたが、
そのご専門学校の日本語科で教えることになりました。
科目の学校だったので、会話、作文、文法、語彙の授業を受け持ちました。
テスト作成も経験。
5年目。ついに進学生クラスの担任に。
慣れぬ進路指導に、テンテコマイ。
それでも優秀で、人柄のいい学生に支えられました。
どうじにプライベート再開。
フランス人の子供に教える(フランス語を使わねばならない)仕事など、
これまた新しい経験が始まりました。
そして、6年目の今、
家庭の事情と言うことで、お願いして担任はやっていませんが、
2つの中級レベルのクラスで教え、小論文や留学試験対策を受け持つ日々。
同時に、アメリカ、フランス、イギリス、インドネシア、中国の方々にプライベートレッスンをしています。
とまあ、実はそんなに経験が長いわけではなく、
私自身日本語教師としてはペーペーなんですね。
でもこの5年間で、かなり密度の濃い経験をしてきたな、という自負はあります。
もっと、もっと進化したい。
そして、情報を発信、受信して、いろいろな方々と交流したい。
ほかの人がやっていないことがしたい。
そう思うようになって、このブログを始めました。
始めてまだ1カ月だというのに、これだけたくさんの方々に読んでいただけて、幸せです!
実は、 「私は今後も日本語教師をやって行くんだ!」という風に気持ちが固まったのも、
つい最近のことです。
ずっとお金のこと、不安定な身分のことで、いろいろ悩んでいました。
転職も常に考えていました。
しかし、私の夢は海外で生活すること、つまり海外で仕事をすること。
そして、語学が好きであること。
そのために日本語教師をという職業を選んだんだということを思い出しました。
あと、「じゃあ、ほかに何ができるんだ?」と聞かれたら、
やっぱり、ほかにできそうなことなんて、無いんですよね(苦笑)
今の気持ちとしては、余計なことは考えないで、
目の前にあることに集中して、
精一杯やろう、ということです。
少し先のことも考えるべきだと思うから、
リサーチと勉強も欠かさず。
これからも、頑張るぞ~~!!
そんな、ヒャクゴウにエールのコメント&ペタを!