ブラームスは、ベートーヴェンの9曲の交響曲を意識するあまり、第一番の交響曲完成まで20年以上の歳月をかけたというのは有名な話です。

 

室内楽の分野でも同様で、ベートーヴェンが16曲を残した弦楽四重奏は、ブラームスが40歳になるまで作曲することはありませんでした。

 

一方、弦楽六重奏については、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロがそれぞれ2本という特殊な構成で、ベートーヴェンは曲を残しておらず、ブラームスは自由に作曲できたのだと思われます。

 

その結果、27歳の若さで作曲されたこの曲は、古典派のくびきから逃れた思い切りロマンティックな曲となったのです。

 

特に第2楽章のアンダンテは変奏曲型式ですが、冒頭からヴィオラで奏される旋律が力強く情熱的な名旋律です。

 

ブラームスは第2楽章をピアノ独奏用に編曲して、憧れていたクララ・シューマンの誕生日にプレゼントしたというエピソードが残っています。

 

また、この旋律は映画やドラマに使われていて、 身近な所ではドラマ「相棒」の岸恵子さんゲスト回で冒頭から流れていたのが印象的でした。

 

↓第2楽章をデンマーク弦楽四重奏団で

 

↓全曲をジャニーヌ・ヤンセン&friends で

 

コチアン四重奏団

穏やかで落ち着いた演奏の中に、情熱やロマンが感じられる大人の演奏という感じ。 録音も艶のある弦の音がよく再現されています。