岩井圭也さんの横浜ネイバーズシリーズ、『ディテクティブ・ハイ』に続く第6作。 これで第一シーズンは完結となりました。

 

ロンこと小柳龍一は悩んでいた。 幼馴染みで自分と同じように、働く気も夢もなかったマツは料理人を目ざし、ヒナは大学生ながら起業に進もうとしているのに、自分は何も動いていない…そんな己を変えるため、ロンは裏社会にいると思われる母・南条不二子の捜索を決意する。

 

だがそれは、これまでのトラブル解決とは桁が違う危険領域に踏み込んでいくことを意味していた…。 現代を描き続ける大人気シリーズ、感動の第一シーズン完結! (出版社紹介文)

 

これまでの第1~5作はすべて4編の短編集でしたが、本作は長編で主人公ロンの母親であり、ロンが幼い頃に家を出て犯罪者の道を歩んだ南条不二子との対決が描かれます。

 

ストーリーは、南条不二子の行方を捜索するロン視点の物語と、その生い立ちから結婚・出産、そして別離と、過去を語る南条不二子視点の物語が交互に語られます。

 

ラストは危機一髪ながら、落ち着くところへ落ち着いたのかな。 マツ、ヒナ、凪、そしてロンも将来への道筋が見えてきて、第一シーズンの簡潔にふさわしい。

 

ただし、犯罪組織のトップである”アルファ”は捕まっておらず、第二シーズンへ持ち越しになりました。

 

『池袋池袋ウエストゲートパーク』に似たコンセプトのシリーズでしたが、現代的テーマ(闇バイト、トクリュウ、推し活、メン地下、ソフト闇金などなど)を多く取り込んで面白く読ませてくれました。

 

第二シーズンも楽しみです。