BOOKOFFで衝動買いした『変な家』が結構面白かったので、さらに面白いと言われている『変な絵』を読むことにしました。

 

オカルトサークルに所属する佐々木は、後輩の栗原からとあるブログの存在を教えられる。 そこには、『あなたが犯した罪』という不穏なメッセージとともに、投稿者の妻”ユキ”が描いた「絵」が掲載されていた――。

 

『風に立つ女の絵』『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』『震えた線で描かれた山並みの絵』……いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。 9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!? その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる! (出版社紹介文より)

 

第一章 風に立つ女の絵

第二章 部屋を覆う、もやの絵 

第三章 美術教師 最後の絵

最終章 文鳥を守る樹の絵

 

第一章では、5枚の絵が登場するブログの謎解き。 第二章では、保育園に通う男の子が描いた「お母さんの絵」の謎解き。

 

それぞれの絵の謎解きは興味深くて、スイスイと読んでいけるのですが、謎解きの結果によって不穏な空気が立ち込めるのです。

 

さらに、まったく関係のない2つの話と思われたものが、実は関連していることがわかると同時に、正体不明の男まで現れてストーリーは益々混迷を深めます。

 

第三章では、高校の美術教師が山で惨殺される事件が起こり、教師が書き残した山並みの絵がキーになります。

 

そして最終章、すべてのストーリーが一つに繋がり、意外な解決を迎えます。

 

確かに『変な家』よりも面白さがスケールアップ。 それぞれの物語を1つに収束させるミステリ的構成力は素晴らしいですね。

 

絵画と言う共通性を持たせるため、第三章の山並みの絵は強引な設定だとは思いますが、トータルでは許容範囲でしょう。

 

ホラーと言うよりミステリ。 読みやすいのでミステリ初心者がミステリの面白さを味わうには良いと思います。