時事⑰ 進捗する「危険な5本柱」(2) | 獏井獏山のブログ

獏井獏山のブログ

ブログの説明を入力します。

「共謀罪法」強行採決の暴挙 

・これほど国民世論をコケにした、というかバカにした国会運営は第二次世界大戦終結後では初めて事だろう。これで分かった事は、1人の人間が手練手管の限りを尽くして出来の悪い(能力の足りない)議員を手懐けて子分に仕立てた上で要職に付かせて鼻先で木偶の坊として使いこなす実態である。

・野党議員からの質問に対して口先で誤魔化し切れない木偶の姿を見るに見兼ねて上げた木偶の腕を押さえ付けて立ち上がるや、回答にならない事を口走ったり逆に野次ったりして質問を丸め込む格好悪さを平気でやる人間のことだ。記者の解説付きでも理解しがたい答弁(説明にならない事)を並べて時間を費やし挙句の果ては時間切れ強行採決の暴挙によって所謂「共謀罪法」は成立した。

・国民を舐め切った「所謂お偉いお方」は、どう見られようがどう評価されようが毛ほどの痛みも感じない。もっと言うと共謀罪法の条文だってどうでもいいのだ。要は「共謀罪法」が成立さえすればそれでいい。何故か。理由は簡単だ。今まで通り世論なんか無視して、後で条文を変えれば済むことだ。この御仁にとっては至極簡単な作業である。要するに最終的には「人の意志を鷲掴みにして地面に埋める手段を講じ得る条文」に変えるのが目的なので、当初の条文なんかアでもイでも何でもいいわけだ。テロなんか既存の法律で(こそ)守れるのだから条文を変えるのは問題ない。国民全体を木偶に出来る内容に仕上げることだけが重要なのだ。これが「危険な5本柱」を動かす上での礎の1つだからだ。

・前回記したように「危険な5本柱」そのものは地固めと支柱は出来上がっていて後の屋根葺きと壁塗りは木偶共が黙っていても進めて呉れる。そして愈々、肉弾の尻を叩いて駈け込ませるには銃後の支えが重要かつ必要なことなのである。

・実をいうと1つ目の礎はすでに出来上がっている。「秘密法」だ。「共謀罪法」は2つ目の礎ということになる。残る礎は「教育基本法」改悪と「平和憲法」の無効化である。今の体制が続く限り強引にやろうと思えば強引に事を運ぶことはいと易いことではあるが強引さを隠すための後ろ盾は法のお墨付きだ。石橋をたたいて渡るに如くはない。

・その結果、国民が、特に10~20年後に成人・壮年を迎える今の若者が塗炭の苦しみに喘ぐことになる。とばっちりを受ける銃後の老人・婦人も苦しい毎日を送ることになる。…とてもじゃないが「安全」「安心」なんて何処を探しても無い世の中になるだろう。

・そんな世の中を作ろうとする勝手を許さないために重要な事は、前回棄権した人々が次の選挙には投票して正しい選択をすることだ。1票の価値は大きい。その1票が集まって国を動かせる。低い投票率のお陰で天下を取るような歪んだ国政を変えるのは選挙しかないのだから…

…もう、この辺で茶番劇「危険な5本柱」の幕を引きたいのだが…。