呟㉝「小人閑居して不善を成す」(年の瀬雑感) | 獏井獏山のブログ

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・今の世の中は技術が進歩し、物質的に豊かになり、人工頭脳なんかも開発され飛躍的に進化した。

・一昔前、世の中が進化の途上にあった頃、俺は大きな夢を抱いていた。

 日本が経済的な大躍進をしていた時(後にバブルといわれた時代)だ。

「もし、このまま経済が発展し、また同時進行的に機械化・人工頭脳が進化して労働効率が高まれば、余力を得た人力、『即ち、短時間労働だけで生活を全う出来るようになった人々』は、人類の歓喜をもっともっと満喫できる世の中を作るために力を注ぐ事が可能になる。人類が嘗て抱いた夢以上の楽園を創出することが出来る。…それこそが人類が努力に努力を積み重ね、目標とした理想の世界だ!…そんな夢が実現するかも知れないと期待を膨らませた。

・現に今やそんな楽園を実現しようとすれば出来る環境が整ったといっていい。

 …しかし、古来から現在に至る多くの人類が夢見た理想郷はこの世で実現できなかった。

・今ほど、遣ろうと思えば成し得る環境が整った社会状況はないだろう。この時代チャンスを逃してのうのうと過ごせば状況は徐々に美形を歪めるしかなく、今後二度と「理想の世界」を実現できるチャンスは到来しないだろう。

・大昔、人類の歴史の激動期に「闘いを好む種」が生き残った分岐点と大差ない人類の分岐点に、いま再び現代人類が立っているような気がする。

 

★余裕を得た人間が、その余力を「理想世界の構築」に注がず、己の為に平気で人を傷つける行為に走っている。悪事を働く輩はもとより、表向きは立派に見える政治家・実業家・教育家などもその例に漏れない。将に「無数にして雑多な小人が閑居して不善を成す」地獄絵を見ているようだ。

 但し、悪いことばかりではない。ノーベル賞(3年連続受賞)、スポーツ界(オリンピックメダルラッシュなど)、芸能界(結婚など)、その他幾つかの心温まるニュース。…目を覆いたくなる様な事が多々あったが故に、これらのニュースは輝きを放って見えた。