俳句⑨「俳句手帳から」…冬(1)  付・川柳   | 獏井獏山のブログ

獏井獏山のブログ

ブログの説明を入力します。

「冬」(1~50句)

1年暮れて 年明けにけり 欠伸の間

2お降りや 神がかる水 何の色

3凩のドッと吹き来て 地をあふつ

4大楠に 四方の木枯し 吹き集う

5木枯しの 吹き溜りたる 小駅かな

6釣竿を 納めし後の 寒さ哉

7走る子の 転びて泣ける 寒さ哉

8寂しさの 極みに炭を つぎにけり

9白銀の 山迫り来て 傾なり

10死の寸前 凍てる舗道を 駆る車群

11冬眠の 蛙は鍬に 切られけり

12寒灯の 雨にチカチカして 寂し

13初空を 仰ぎて心 新たなり

14四辻に 出て風はあり 年の市

15親しみて 吾も 焚火の 人となる

16釣人の 空見上げたる 時雨かな

17団地ビル 聳え 近くに 冬日伏す

18飛火野の 時雨れて鹿の子 親に付く

19冬の月 斯くまで澄むに 息止めり

20寒風に 殊更 鳩の 群れを成し

21城の様 画然として 冬の月

22初雀 蝶の如くに 愛しけて

23氏神へ 向かう車に 初明り

24初明り して顔のある 人と会い

25乗り初めの タイヤの音を 確と聞く

26わが胸に 北風吹けど 毛も散らず

27我が心 枯葉の如く 吹かれおり

28我が家にも この季節来ぬ 柚湯かな

29短日や なすことも無く 暮れ初めぬ

30猩々が 年酒を猪口に 二三杯

31火気の暖 部屋に亘れば 人満てり

32ストーブの 炎となりし 白灯油

33寒風に 吟詠の声 途切れがち

34鳶工ら 談笑止めず 朝焚火

35機関車が 吐息ついてる 朝寒に

36朝寒の 池堤に吟ず 李白の詩

37第五聴き 木枯し 涛の 如くなり

38除夜の鐘 テレビに映る 法隆寺

39闘鶏の 諍う茣蓙や 今朝の春

40一羽おれば 闘鶏ゆかし 今朝の春

41友逝けり 駅路に厳し 寒の風

42我が待てり 出初めのポンプ 水噴くを

43出初め式 消防夫みな 真顔なる

44出初め式 五色の帯を 天に伸ぶ

45初暦 紙音低く 表紙剥ぐ

46ダム今も 電気造りつ 雪激し

47雪気配 して 大雪の 日となりぬ

48ボタン雪 億の白蟻 襲うごと

49河内野の 雪や子供の 日となりぬ

50雪景色 絵心湧きて 眺めおり

【川柳】

(アッソオという御仁の動き(消費増税延期に関して表面上、反首相→同調)を見ていると、2~3年前のアッキーの動き(原発反対を唱えて世間を鎮静させてから、その後はダンマリを決め込んで、直後にお手手繋いで外遊について行った事)を思い出す。)

・偉い方 二人で国民 愚弄する

・狡い奴 遣らせは二度でも 三度でも

(消費増税を先送りしようがしまいが国民生活への影響なんかに関心はないが、何でも勝手に出来る地位を確保するためには1つの要素にはなる。それを確保して早く肝心な事を進めたい)

・関心は 5本柱の 他にない