***初恋*** 2話
相葉side
『あー。もう最悪。』
俺は雨の中、自転車を漕いでいた。
向かっている場所は学校。
夜の9時。
こんな時間に学校にむかっているやつなんて俺くらいだろうw
今俺が学校に向かっている理由。
それは
課題を学校に忘れたから^^
最悪だよ・・・
いつもだったら1週間くらい平気で遅れて提出する俺だけど・・・
今回はそうは行かない。
もし提出日に出さなかったら
学校中のトイレの清掃だとさ!!
まじ先生ひどいよ!!!
学校についた俺は、
警備員のおっちゃんに鍵と懐中電灯を借り、
3年4組へむかった。
ここ、光ヶ丘男子高校は中高一貫で大きい。
俺は、
[家から近い。]
という理由でこの学校の高等部を受験した。
そこまで頭が良くない俺でも入れる、
普通の男子校だ。
『うわっ・・・真っ暗じゃん・・・』
夜の学校ってまじで怖いんだなーーー。
懐中電灯の灯りをゆらゆらと揺らしながら校舎を歩いた。
『さっさと課題とって帰ろう。』
そうつぶやいていたら・・・
ガサッガサッ
階段の方から、何か物音がした。