ゲイリー・ムーア(9) | ヒロエモンのハッソーハッソー

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(8)のつづき

G-Force解散後、ゲイリーはコージー・パウエル(ds)からグループ結成の誘いを受ける。ゲイリーはコージーとボブ・テンチ(b)(元ジェフ・ベック・グループ)とスタジオ入りするが、レコード会社との契約の関係で空中分解。

1980年11月、ケニー・ドリスコール(vo)、アンディ・パイル(key)、ドン・エイリー(key)、トミー・アルドリッチ(ds)とゲイリー・ムーア&ヒズ・フレンズを結成し、ロンドンのマーキーでライブ録音。この模様は83年に「Live at the Marquee」としてリリースされた。
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1981年1月、ジミー・ベイン(b)、チャーリー・ハーン(vo)に交代し、ニュー・アルバムのレコーディング。しかし、同時期にコージー・パウエルのソロアルバムの制作に参加したことで契約違反となり、このアルバムはお蔵入りになった。

83年にこのアルバム「Dirty Fingers」が日本のみで発売。
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幻のアルバムにしておくにはもったいないほどの完成度。レコード会社との契約をクリアするために制作された経緯があるが、それにしても短期間でよくこれだけのものを作ったものだ。我々日本人には感慨深い【Hiroshima】は鋭いリフに畳みかける展開、そしてハードな中に哀愁を感じるヴォーカルが素晴らしい佳曲。ヴォーカルのチャーリー・ハーンはこの時テッド・ニュージェントに在籍していた人で、味のある歌声を聴かせてくれる。ゲイリーは1曲だけ【Rest in Peace】でヴォーカルを務めており、もの悲しいメロディを見事に歌い上げている。



コージー・パウエルのソロ2作目「Tilt」(1981)で、ゲイリーは【Sunset】【The Blister】を提供。



(10)につづく

アルバム
3 Live at the Marquee(1983) ライブ盤
4 Dirty Fingers(1983) ★★★★