鼠径ヘルニア治療記(4) | ヒロエモンのハッソーハッソー

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聴いてる音楽、プロレス観戦、美術展など


手術が開始された。全然痛くないが、おそらく今切っているんだろうなというのはわかった。
というのも胸のところに綿らしきものが置かれているみたいで、先生が急いでそれをつまんで使っている雰囲気がわかるのだ。

それと、止血するのに「ジジジ・・・」と音が聞こえてきて、焦げたにおいが漂ってきた。


右腕の血圧計は何分か置きに布が締まったりしている。
弾性靴下をはいている両足には、マッサージ機が取り付けられているようで、たまに締められている感じがした。


オペ室内はエリック・クラプトンがかかっている。クラプトンにして良かった。
そういえばアロマの香りがしてこない。忘れたのかも・・・。


手術中、お腹の中をかき回されているような感触はわかった。少し苦しい。

そんなリアルな状況なのに先生方はずっと世間話をしているのだ。
「ウチの子は小4でね・・・」「もうそんなになった」みたいな会話をず~っとしていた。


両腕は真横に広げられている。少し辛くなってきた。


しばらくたつと、また切開している気がした。今度はどこを切ってるんだと気になった。

そして先生が「これ、ヘルニアのたれ下がった部分。先端にしこりがあるので検査にまわしますね」と切り取ったビローンとした組織を自分に見せた。うわっ、結構長い・・・。


バチン、バチンとホチキスで止めているような音が聞こえた。
「お疲れ様でしたー。14時20分です。」と言ってドクターが帰って行った。1時間20分かかったのか。


テープやフィルムをぺたぺた貼られ、そして機械がはずされた。
自分のベッドがやってきて、ドクターも集まって全員でベッドに移された。
浴衣を着せられ、ベッドに寝たまま病室まで運ばれる。


手術は無事、終了。
だが、これから6時間は動いてはいけないそうだ。

これがまた辛かった・・・。