パープル・ファミリー1 | ヒロエモンのハッソーハッソー

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ディープ・パープルの元メンバーのその後を追って聴いていくと面白い。

第1期パープルのヴォーカル、ロッド・エバンスは、その後キャプテン・ビヨンドを結成。
アルバム2枚を発表後、解散、ロッド抜きで再結成、ロッド抜きで再々結成を繰り返している。
なかなか評判がいいそうだが、自分はまだ聴いていないのでコメントできませ~ん。

第1~3期パープルのギターというか中心人物だったリッチー・ブラックモアは、
その後エルフというバンドのヴォーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオを気に入り、
そのバンドのギタリストを押しのけて、自分以外はエルフのメンバーという構成で
リッチー・ブラックモアズ・レインボーを結成。(その後、レインボーに改名)
レインボーはリッチーが気に入らないとすぐにメンバーをクビにするので、
メンバーチェンジを繰り返すことになる。

レインボーは大きく3期に分けられる。
初代ヴォーカルのロニー・ジェイムス・ディオ時代。
この時代は、リッチーのギターを中心としたハード・ロックに、クラッシック音楽のテイストを
取り入れた「様式美」と呼ばれるスタイルを確立したことが挙げられる。
ロニーは、こぶしの入った北島三郎を彷彿とさせる歌いまわしで、
「ロック界のサブちゃん」と呼ばれていた。
途中からドラムにコージー・パウエルが加入。そのパワフルなドラムの虜になったファンは多く、
その3人を「3巨頭」、その時代を3頭時代と呼ぶこともある。

2代目ヴォーカルにグラハム・ボネットがいた時代。
リッチーは、マニアに受けた様式美よりも、万人に受けるポップな曲を作り始めた。
グラハムは「ハード・ロッカーは長髪」という認識を覆した短髪姿
どちらかというと、渡哲也の大都会、西部警察のイメージだ。声もでかい。

3代目ヴォーカルにジョー・リン・ターナーがいた時代。
曲はますますポップになり、大人気となる。
ジョーは少し鼻にかかったような特徴のある声質だが、ポップな歌にぴったりだ。
初期の「様式美」が好きなマニアからはそっぽを向かれていたが、この時代の曲は
たぶん今でもレインボーを知らない、普段J-POPを聴いている人に初めて聞かせても
気に入るだろう。
最高の人気を誇っていたが、ディープ・パープル再結成のため、レインボーは解散する。
(そういえば、途中からベースに元パープルのロジャー・グローバーがいた。
彼もパープル再結成に駆けつける。)
※追記:ロジャーはプロデューサーとしても活躍し、人気のあったジョー時代の影の功労者だ。

アルバム:
1 RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW (1975) ★★★ (ロニー)
2 RISING (1976) ★★★★★ (ロニー)
3 ON STAGE (1977) 1976/12日本公演のライブ(ロニー)
4 LONG LIVE ROCK 'N' ROLL (1978) ★★★★ (ロニー)
5 DOWN TO EARTH (1979) ★★★★ (グラハム)
6 DIFFICULT TO CURE (1981) ★★★★ (ジョー)
7 STRAIGHT BETWEEN THE EYES (1982) ★★★ (ジョー)
8 BENT OUT OF SHAPE (1983) ★★★★★ (ジョー)
9 FINAL VINYL (1986) 解散後発表されたさまざまな時代のライブと未発表曲を収録
10 LIVE IN GERMANY 1976 (1991) ロニー時代の1976/9/23~10/2のライブ
11 THE VERY BEST OF RAINBOW (1997) ベスト盤

メンバー:
<第1期> 1975/5~9
 リッチー・ブラックモア(g)、ロニー・ジェイムス・ディオ(vo)、クレイグ・グルーバー(b)、
 ミッキー・リー・ソウル(key)、ゲイリー・ドリスコール(ds)
<第2期> 1975/9~1977/2
 リッチー・ブラックモア(g)、ロニー・ジェイムス・ディオ(vo)、ジミー・ベイン(b)、
 トニー・カレイ(key)、コージー・パウエル(ds)
<第3期> 1977/5~7
 リッチー・ブラックモア(g)、ロニー・ジェイムス・ディオ(vo)、マーク・クラーク(b)、
 トニー・カレイ(key)、コージー・パウエル(ds)
<第4期> 1977/7~1978/11
 リッチー・ブラックモア(g)、ロニー・ジェイムス・ディオ(vo)、ボブ・デイズリー(b) 、
 デヴィッド・ストーン(key)、コージー・パウエル(ds)
<第5期> 1979/4~1980/8
 リッチー・ブラックモア(g)、グラハム・ボネット(vo)、ロジャー・グローバー(b)、
 ドン・エイリー(key)、コージー・パウエル(ds)
<第6期> 1980/8~11
リッチー・ブラックモア(g)、グラハム・ボネット(vo)、ロジャー・グローバー(b)、
ドン・エイリー(key)、ボブ・ロンディネリ(ds)
<第7期> 1980/11~1981/11
 リッチー・ブラックモア(g)、ジョー・リン・ターナー(vo)、ロジャー・グローバー(b)、
 ドン・エイリー(key)、ボブ・ロンディネリ(ds)
<第8期> 1981/11~1983/6
 リッチー・ブラックモア(g)、ジョー・リン・ターナー(vo)、ロジャー・グローバー(b)、
 デイヴ・ローゼンタル(key)、ボブ・ロンディネリ(ds)
<第9期> 1983/6~1984/3
 リッチー・ブラックモア(g)、ジョー・リン・ターナー(vo)、ロジャー・グローバー(b)、
デイヴ・ローゼンタル(key)、チャック・バーギ(ds)