人財に学ぶ ヘレン・ケラー | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


ヘレン・アダムス・ケラー(1880年~1968年)さんは、アメリカ生まれの教育家、社会福祉活動家、著作家です。



ヘレン・ケラーさんは、2歳(生後19か月)の時に高熱にかかり、聴力、視力、言葉を失い、話すことさえ出来なくなりました。このことから、両親からしつけを受けることの出来ない状態となり、非常にわがままに育ってしまいます。



ヘレン・ケラーさんの両親は聴覚障害児の教育を研究していたアレクサンダー・グラハム・ベル(電話の発明者)を訪問し、ベルの紹介でパーキンス盲学校の校長マイケル・アナグノスに手紙を出し、家庭教師の派遣を要請しました。



派遣されてきたのが、同校を優秀な成績で卒業した当時20歳のアン・サリヴァン(通称アニー)さんでした。サリヴァンは小さい頃から弱視で、自分の経験を活かしてヘレン・ケラーさんに「しつけ」「指文字」「言葉」を教えました。



おかげでヘレン・ケラーさんは、「話すこと」ができるようになりました。サリヴァンさんはその後約50年にも渡って、よき教師として、そして友人として、ヘレン・ケラーさんを支えていくことになります。



ヘレン・ケラーさんは、20歳の時にラドクリフ女子大学(現:ハーバード大学)に入学し、24歳の時に文学士の称号を得ました。



1909年には、アメリカ社会党に入党し、婦人参政権運動、産児制限運動、公民権運動など多くの政治的・人道的な抗議活動に参加しました。また、著作家としても活動を続けました。


  • ヘレン・ケラーさんは、とても楽天主義だったそうです。ヘレン・ケラーさんは、「私は自分の障害に感謝しています。自分を見出し、生涯の仕事に出会えたのもこの生涯のおかげだからです。」といっています。



    また、「この世で一番哀れな人は、目は見えていても未来への夢が見えていない人」とも言っています。



    仕事の選択をする際、今の自分の実力と環境を受け入れる必要があります。自分の環境を受け入れた場合、5年後、10年後など自分の未来を思い描けない方がいます。



    自分の未来が思い描けない理由の1つとして、今の自分にはどんな仕事に応募できるのか、そもそも世の中にどんな仕事があるのかを知らない場合があります。



    仕事を探す場合は、ハローワーク、求人紙、就職サイトに登録して探すことをおすすめします。求人サイトの場合、自身の希望の条件を設定することができ、条件にあった求人を探すことができます。



    また、求人サイトに登録すると直接企業や人材会社からスカウトメールを受け取ることができます。スカウトメールの求人内容を確認しながら、仕事の種類と自身が応募できる仕事を理解していきましょう。



    しかし、必ずしも自分の希望する求人が見つかるとはかぎりません。その場合は、自分が興味を持っているキーワード(私だと、「キャリア」、「転職」、「カウンセリング」など)で検索しながら仕事を探します。



    そして少しでも興味が持てる職種を見つたら、その仕事をしている方(できればその業界でトップの人)を見つけ、どうすればその仕事につけるか直接聞くかその人の経歴を調べ、その仕事までのステップを進んでいくことをおすすめします。



    職業を選択する際、自身が住んでいる地域や年齢の制限、経済的な理由などの制限が発生する場合があります。



    ヘレン・ケラーさんは、「もしも、この世が喜びばかりなら、人は決して勇気と忍耐を学ばないでしょう」とも言っています。



    ヘレン・ケラーは、平和主義に立脚して米国の大戦参加に極力反対したため、一部の人達から中傷され、一時窮境に立たされたことがありました。



    今の自分を受け入れ、自分の可能性を信じて未来を描き、仕事を選択することをおすすめします。

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    福井祐平