ムハマド・ユヌス(1940年~)は、バングラディッシュにあるグラミン銀行の創設者で、2006年には貧困層からの経済的・社会的発展的を想像する努力支援が認められ、ノーベル平和賞を受賞した方です。
ムハマド・ユヌスは、利益の最大化を目指すビジネスとは異なるビジネスモデルとして、「ソーシャル・ビジネス」を提唱しました。
ユヌスは、「ソーシャル・ビジネス」を、既存の企業だけでは埋められない社会的なニーズを補完する存在としています。
また、ユヌスは2種類のソーシャル・ビジネスの可能性を上げています。1つ目は社会的利益を追求する企業。2つ目は、貧しい人々により所有され、最大限の利益を追求して彼らの貧困を軽減するビジネスとしています。
ソーシャル・ビジネスといっても、まったく利益目的ではないわけではありません。ユヌスも、従業員はまっとうな労働条件で給料を得ることをソーシャル・ビジネスの原則としています。
ユヌスは、「人生は短い。この世を去るときに社会的にどんな軌跡を残せるのか。少しでも良い環境を与えたいと考えるなら、ソーシャル・ビジネスに目を向けてもらいたいと思います」と言っています。
私自身、売上のみを考え仕事をしていた時期がありました。結果、自分の周りがうまく回っていないように感じたことがあります。
自分は利益以外にどういう目的で仕事をするのか、仕事のやり方は自分の目的から外れていないか考える必要があります。
私に転職の相談に来る方にも、紹介した求人企業のビジョンはどういう意味か質問される時があります。その時は、仕事の進め方と方向性を会社のビジョンと照らし合わせながら説明するようにしています。
ソーシャル・ビジネスでも利益を出すことはかなり重要です。私も一度、ソーシャルビジネスを展開している企業で働く人から転職の相談を受けたことがありますが、その方は給料が上がらないことに対して将来の不安と不満を抱いていらっしゃいました。
ソーシャル・ビジネス系の企業を受ける際は、年収など自身の雇用条件の優先度合いを再確認し、会社のビジョンに共感できるかどうか確認してから応募することをおすすめします。
福井祐平
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