ドナルド・E・スーパー 自己概念 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


キャリア心理学者、コロンビア大学名誉教授のドナルド・E・スーパー(1910~1994)は、「自己概念が不明確もしくは低いものであると、職業選択も不適切であったり不満足なものになってしまう」といってます。



自己概念とは、「自分自信をどのように捉えているか」ということです。



自分は何が好きで何が嫌いか、どういうことにやりがいを感じるのか、どういう時に楽しいのか、自分はどうなりたいのか、どういうふうに見られたいのか、どういう位置にいるのかなど、さまざまな視点で考えることができます。



スーパーは、自己概念のうち、仕事や職業に関しては「職業的自己概念」を形成していると述べています。個人は職業選択を通じて、自分の「職業自己概念」を実現しようとする理論を発表しています。



自分の影響力や知名度は、自分がいる業界ではどうなのか。
自分の実力は、自分と同じ仕事をしている人と比べてどうなのか。
自分は、会社から見てどのような存在なのか。



私自身を例にすると、人材業界で私の知名度は無名です。
仕事の実力も、私よりすごい人がたくさんいると思います。
自分を会社から見た場合、仮に私が明日から来なくなっても会社は潰れないと思います。

ただし、プッシュ型(飛び込み、テレアポなど)の新規営業に関しては会社内で一番得意だと思っています。実績も一番出しています。



転職を考える際、自分の実力がどの程度通用するものなのか、特定の業界や会社ごとに考えてみるといいでしょう。ITの知識が人並みでも、もしかすると特定の業界、もしくは会社では一番知識がある人間になれるかもしれません。そうなると、雇用され続ける人財になれる可能性があります。



もし自身の実力が測れない場合は、一度キャリアコンサルタントや同業界で働いている人に聞いてみるとよいでしょう。私も、求職者から自分の年収が適正かどうかよく質問されます。



自己分析という言葉がありますが、他人と話しながら自分はどういう人間なのかを自身で理解し、キャリア形成をしていくとよいでしょう。

福井祐平



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