ライフキャリア 思秋期 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


思春期のとは別に、人生の中で思秋期の時期があります。若者の春に対して、中年期を秋になぞえられています。中年期も思春期と同様に身体の変化とともに自我に目覚めます。



40代になると、会社内でも自分はどのくらい仕事ができるのか、これから自分はどのくらいポジションが上がっていくのか、現実や限界が見えてくるのが一般的です。



主婦の方も、家事、育児でこのまま流されてしまって、本当にいいのだろうかと考え始めます。



40歳ぐらいまでは、入社して何年後に、結婚して何年後になど、始まりから自分の人生を捉えます。中年期は、ある程度自分の限界や有限性が見えてくるようになり、人生の終わりから自分を捉えることが多くなります。



自分のお爺さんやお婆さん、親が亡くなった年齢を気にしながら、自分の人生の制限時間を意識し、人生を展望するようになります。



脱サラという言葉がありますが、総務省が発表している「平成19年度 就業構造基本調査」では、40~44歳の年間起業人数は、約23,200人になります。45~49歳では約17,200人になります。



元プロ野球選手の工藤公康選手(1963年生まれ)は、2011年12月9日(当時48歳)に現役引退を表明した後は、各メディアで野球解説キャスターとしてキャリアチェンジして活躍されています。



「40代 起業」で検索すると、フランチャイズオーナーの募集サイトがヒットします。



私のところにも、40代の転職希望者もいらっしゃいます。転職市場では、40代からのキャリアチェンジ、業界チェンジは正直難しいです。また自主応募での転職の成功も難しく、ほとんどの方が人材紹介会社を利用しています。その他の方法として、自身の人脈を活用して縁故で転職先を決める方もいます。



40代からの転職は、20代と比べるといろいろなリスクが考えられます。自分の気持ちに素直に耳を傾け、今後のキャリア形成を専門家と一緒に相談しながら考えるとよいでしょう。

福井祐平



今日の記事が少しでも参考になりましたら、人気ブログランキングの応援クリックをお願いできると幸いです。