
日本人の平均寿命は、伸び続けています。これから自分はあと何年生きるのだろうか、キャリアも単に仕事だけでなく自分の定年後の人生も含めて考えていく必要があります。
今回は、思春期についてお話したいと思います。
思春期とは、身体が変化する中で、次第に自我に目覚めていく時期のことを言います。だいたい中学生から20歳ぐらいまでの時期になります。
このころは、自分はどうありたいのか、どう生きたいのか、どう働きたいのかなど、自分は何者であり、何をなすべきかという個人の心の中に保持される概念について考え、悩みます。
奈良時代(710年代以降)では、15歳で元服という成人になる儀式を行っていました。現代の日本では、20歳になる年に成人式を行っています。奈良時代の平均寿命が50歳前後と考えると、早くに自立する必要があったのかもしれません。
文部科学省が発表している平成23年度の大学進学率は、62.9%です。社会人になる人の約半分が22歳以上からといえるでしょう。
今の世の中では、仕事の内容がかなり専門的で、知識を身につけるのに相当の時間がかかっているのかもしれません。実際、私が担当している求人でも、特定分野の大学院を卒業している方という条件がつく場合があります。
将棋のプロ棋士である羽生善治さんは、中学三年生の時にプロになりました。羽生さんは、小学校6年生の時にプロの登竜門となる奨励会に入会しています。サッカー選手のリオネル・メッシは、名門クラブのバルセロナからスカウトされ、プロサッカー選手をめざし13歳の時に故郷のアルゼンチンからスペインに移住しています。
スポーツ選手のように、実力を十分に発揮できる年齢が短いものもあります。私が学生時代にしていたボクシングでは、プロテストの受験資格は17歳から32歳までと決められています。
自分のやりたい仕事、やりたいことにはもしかすると年齢制限があるかもしれません。転職市場でも、求人に応募できる年齢制限があります。
逆に、奴隷解放で有名なアブラハム・リンカーンが政治家になったのは46歳の時です。大統領になったのは、52歳です。日本の衆議院議員に立候補するのは、25歳からで上限は設定されておりません。
将来どうなるのか分からないのも事実です。私自身も5年後、10年後の自分のキャリアについては漠然としています。今この瞬間からキャリアを考えていく必要もあると思いますが、今日一日を有意義に過ごすことも大切だと思います。
福井祐平
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