日本産カワハギ科魚類の鰭条数 | ウッカリカサゴのブログ

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日本産魚類の仔稚魚のスケッチや標本写真、分類・同定等に関する文献情報、
趣味の沖釣り・油画などについての雑録です。

背鰭・臀鰭・胸鰭の条数(魚類検索第三版による)で、大きく3つのグループに分けられそうである。

帰属不明のカワハギ科稚魚が採集されたら、この表で調べてみよう。

 

最も鰭条数の多いウスバハギ属のソウシハギウスバハギ稚幼魚の同定の混乱は、背鰭・臀鰭・胸鰭の鰭条数がほとんどオーバーラップしていることが原因の一つかも。

 

 

Konishi et al. (2012) によると(Leis and Carson-Ewart, 2000 を改変)、インド・太平洋産カワハギ科魚類の脊椎骨数は下表のように、多くの属で19または20であるが、ウスバハギ属では21-23、テングカワハギ属(テングカワハギ)では25-26、ハナツノハギ属(ハナツノハギ)では26-29と多い。

 

 

参照

●飼育によるテングカワハギの初期形態発育の記録
2018-11-20
https://ameblo.jp/husakasago/entry-12420324574.html

●ソウシハギの稚魚
2017-07-04
https://ameblo.jp/husakasago/entry-12289585520.html

 

●Konishi, Y., Chayakul, R., Chamchang, C. and Duangdee, T. (2012) 
Early stages of marine fishes in the southeast Asian region. 
Southeast Asian Fisheries Development Center, Samutprakan, Thailand

PDFは↓ここのページの左端の TD-TRB-81.pdf (12.87Mb)からダウンロード可能
http://repository.seafdec.or.th/handle/20.500.12067/566


●Leis, J. M. and Carson-Ewart, B. M. (eds) (2000) 
The larvae of Indo-Pacific coastal fishes: a guide to identification (Fauna Malesiana Handbook 2). 
Brill, Leiden