クロムツ? 170502 千葉県勝浦
上: 28.4 mm SL
中: 25.9 mm SL
下: 29.0 mm SL
上:クロムツ? 25.9 mm SL 170502 千葉県勝浦
下:ムツ 26.3 mm SL 170502 千葉県勝浦
クロムツ? 25.9mmSL 170502 千葉県勝浦
ムツ 26.3mmSL 170502 千葉県勝浦
昨日に続きクロムツらしき大型稚魚を3個体採集できた。
個体数としてはまだムツのほうが多いが,クロムツらしき稚魚も混じるようになった。
両種は採集時に体色の違いで肉眼でもほぼ識別できる。
クロムツらしき稚魚は暗緑色系,ムツは褐色系である。
ムツには体に黄色素胞・橙色素胞があるが,クロムツらしき稚魚にはそれがほとんどない。
エタノールに浸漬した際,それが溶け出た液色で分かる。
上の写真で示したように,ムツには尾鰭の鰭条に沿って黄色素胞・橙色素胞があるが,クロムツらしき稚魚にはそれがない。さらに黒色素胞の分布性状にも違いが認められる。
なお,ここでムツとした稚魚が未記載種(Mochizuki et al., 2017)ではないという保証はない。
Mochizuki, Y., R. Yamada, H. Shishido, Y. Masuda, S. Nakai, N. Takai, S. Itoi and H. Sugita (2017) Complete mitochondrial genome of an undescribed gnomefish of the genus Scombrops (Teleostei, Scombropidae) from southern waters off Kyushu Island, Japan. Mitochondrial DNA Part B, Resources, Volume 2, Issue 1: 106-108.