「坂道」を上手に使うと、体幹ウォーキングで平らな道を歩く以上に、負荷をかけた筋トレになる。最初はきついかもしれないが、前回ご紹介した「階段トレーニング」と合わせて日常生活で習慣化すれば、わざわざ運動のためにまとまった時間を割かなくても、若々しい体を保つための筋トレ代わりになる。急な坂道はもちろん、地下鉄の駅やオフィスの長い階段でも息切れすることなく上り下りできるようになれば、それは「しっかり筋肉が鍛えられてきた」ことの証になっているのだ。
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1日3分で誰でも｢体幹を鍛えられる｣トレーニング歯磨きと同じように習慣にすれば体は変わる
澤木 一貴 : SAWAKI GYM代表取締役 著者フォロー
全身を鍛え上げ股関節を整える「コマネチスクワット」
①足を肩幅に開いて立ちます。その時つま先は少し（30°以内）外に向けておきます。
②両手を足の付け根に当てます。お腹と太ももで手をサンドするようにお尻を引きながら、しゃがみます。息を吸いながらしゃがみ、立ちながら吐きます。10 回行いましょう。
人間は動かないと体の不調を引き起こす
人間は「動物」。動く物なんです。動かないでいると、体の不調を引き起こすようにインプットされています。加齢とともに筋肉が減少していくことを『サルコペニア』、サルコペニアから虚弱になっていくことを『フレイル』、不活動から要介護状態になることを『ロコモティブシンドローム』といい、現代の高齢化社会の問題点のひとつとなっています。
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この問題点を感じながらも何をやったらいいかわからない、という声もよく聞きます。取り組みやすい運動にはウォーキングや登山などもありますが、効果抜群なのは体幹トレーニングです。
余談ですが、私の両親は現在80才を越え、当然のことながら体力が低下してきています。そんな両親でも実施してもらえるようにとの思いもあり、「長寿の体幹トレーニング」という本を上梓し、一生モノの体幹を手に入れるトレーニングを選定しました。全国の私の親世代が気軽に体幹トレーニングを実施し、できるだけ長く健康でいていただけることが壮大なテーマです。
体幹トレーニングで効果を出すためには、「歯磨き感覚にする」です。歯磨きは毎日の習慣ですが、いざトレーニングとなると身構えてしまうことも。ただしトレーニングは1分で終わるようなものばかりですので、是非毎日の習慣にしてみてください。体幹が整い、新しい健康を手にする感覚が、より生き生きした毎日の構築に繋がっていくことを願ってやみません。