本当によく働きましたぁ。
朝の6時から真夜中まで、毎日。
先日、数えてみたんですが、おそらく、一日、どんな暇な日でも、10人は女性のふらりと入店する人がいましたので、基本私が店にいた時には、ベテランチーフたちは電話でバックルーム、新人とか男子は掃除をしながら、着付けの練習。
そう考えると、個人的にも1日、どんなに少ない日でも三時間。多い土日なんかはもう丸一日、展示会の時は食事もできずに、10時間くらい女性のお客様のお話を聞いたり、質問に答えたりしました。部長になっても、会議の日以外は、現場主義でしたから、現場。
それを33年間続けたわけなので、おそらく10万人くらいの女子の話を聞いていることになります。最高は、札幌の展示会の時に、1日に、500人くらいの方が来場して、ご挨拶から着物のチョイスのお手伝いやら、質問やら、コーデイネートやら、あれは流石に25歳の時だからできたんだと思います。
三ヶ月間休みなしで日本記録を作りました。数字は企業秘密ですが、まあ今から考えても若さってすごいと思いますよ。
おかげで、日本文化の面白いエピソードをたくさん教えてもらいました。
日本女子は普段着物なんか着なくても、美意識が高いですから、どこか着物に憧れているわけです。
だから、一度、虜になると、もう一二年、は買い続けます。
話が脱線。
ということで、夜のパルコが完全に終わるのは23時。
この時間になるとすべてのお客様と社員は外に出ないといけません。
ですから、8時ギリギリに入店してきて、着物を購入するお客様の手続きを終わるのを必死に間に合わせて、一緒にパルコから出るわけです。ガードマンさんもそれがよくわかっているので、お疲れ様です、と挨拶してくれます。またお客様にも丁寧な挨拶をしてくれていました。
そんなわけで、そんな月に四、五回の休みしか取れない生活も33年間で終わり、今は、好きな絵を描き、好きな映画や本や漫画を読め、そして好きな音楽を好きなだけ聞けるという幸福。
今はサックスの練習がメインですが、なんせ古本と同じく、集めたレコードが500枚はあるので、先月くらいからそれを再度チェックして、聞いています。全く知らない演奏家のレコードを手に取り、ジャケットを見て、パソコンで調べたり、へえとか、これは不思議なレコードだわとか、パソコンにもないレコードを発見して狂喜したり。
今夜はこれを見つけてレコード盤に乗っけています。
40西山 晴一郎、多田 美佳子、他38人
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