受動的知的生活と能動的知的生活 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
至高体験の刻を大切に
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「現状維持というのは、つねに醜悪な思想であり、また、現状破壊というのは、つねに飢え渇いた貧しい思想である」

-三島由紀夫

学生の頃。

 とにかく、右も左も、本を乱読した。

 不眠症だったから。

  埴谷雄高

  吉本隆明

  三島由紀夫

  開高健

  吉行淳之介

  サド

  ジョイス

  ユイスマンス

  澁澤龍彦

  川端康成

  谷崎潤一郎

  岡本かの子

  ナイチンゲール

  ヘレンケラー

 小林秀雄が言うように、乱読もできない人は、前に進めないだろう。

 特に、歴史なんかは、勉強しないと、やり込められるだけ。

 若き頃は議論に議論。

 企業戦士時代は、時間がとにかくなし。

 だから、in putになる。

 休日も取れず。出張中、満員電車のつり革読書。

 だから、in put。

 特に。呉服のお客様は、日本のことに詳しい。

 茶道の先生、華道の先生、大工さん、料亭の女将さんから、社長、芸術家たちです。

  勉強になりました。 in put

  今、帰省してからは、とにかく、out put     これまでの10年 これからの10年。

  ますます、out put しようと思う。!!!

ボケ防止になるらしい。

 自分のための参考

 まとめる前のとりあえずコピー。

渡部昇一 (上智大教授)

受動的知的生活と能動的知的生活

知的生活には、受動的知的生活と能動的知的生活の二種類がある。 受動的知的生活は本を読んだり、思索したり、音楽を楽しんだりする場合だが、能動的 知的生活は論文を書いたり小説を書いたりする場合である。 この二種類の知的生活における時間のつかい方はまったく異なるから、意識してつかい

わけることが必要だ。

受動的知的生活ならば、一日に一時間か二時間、集中して本を読む、あるいは、散歩し ながら幼時の追憶などからはじまって思念の世界に入っていく。サラリーマンなら、でき るだけ内装の豪華な落ち着いた雰囲気の喫茶店に入って、バックミュージックをかすかに

聞きながら、本のページを開く。業界紙やレポートの類は禁物だ。『唐詩選』かシーザー ガリア戦記』などの異質な世界に飛翔できるものがよい。ニューヨークタイムスのコラムだけ読んであとは思いきり捨ててしまうなども一工夫である。 ところが、いざ能動的知的生活に入ろうとするならば、最低四時間以上とれない場合

は、何もはじめないほうがいい。カントは四時間とれなければものを書かなかった。

私の場合なら、夜の十一時ごろから翌朝の五時、六時までの五、六時間あれば、ペラの 原稿用紙四十枚ぐらいは書きあげるが、もし日中の二時間くらいしか時間がないとすれ

ば、同じ枚数を書くのに一週間か十日かかってもできないかもしれない。

溶鉱炉の火は消すなである。いったん消してしまうと、再び必要な温度に達するまでに 時間がかかるのと同じように、頭脳が熱くなって生の情報や知識が溶けてくるまでには、

必らず一定の時間がかかるものなのだ。四時間から五時間で材料が溶けると、ようやくそ の人のものとなって出てくるのである。

誰でも経験があるように、はじめの一時間くらいは原稿用紙を書いたり破ったりしてい る。二時間目からやっと二、三枚できあがる。そのあとは加速がついて、竜が滝を上るよ

うに、一気呵成に仕上ってしまうものである。

ところがようやく油がのりかかってきた二時間目に時間がきて筆をおくと、翌日も同じ このくり返し能動的知的生活に入るには最低四時間は外部からのインターラプション

なしに没頭できる状況をつくり出すことが大切である。

IOS 受動的知的生活と能動的知的生活 (渡部)

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