ルコント監督、好きだ。本質をよく描いている。 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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ルコント監督が心底、好き。

彼の映画はどれも素晴らしい。

「フェリックスとローラ」

 

淀川長治さんが言うように、

映画を見れば人生を何回も生きることができる。

 

 

 

 

フェリックスとローラ FELIX ET LOLA/FELIX AND LOLA 映画を見てひとこと・・・天才ルコントとバーキン母娘^^

「髪結いの亭主」

 

 

「橋の上の娘」

 

 

のパトリス・ルコント監督が、移動遊園地を舞台に、愛を恐れ孤独に生きるひとりの女と彼女を一途に愛する純真な独身男の屈折した関係をミステリアスかつ静かなタッチで描いた愛の物語。主演はシャルロット・ゲンズブールと「今日から始まる」のフィリップ・トレトン。

 フェリックスは移動遊園地のオーナー。彼女こそいないものの仲間からも慕われる陽気で気のいい男。

毎日バンパー・カーのチケット売り場に座り、楽しげに笑うお客たちを眺めて過ごしていた。ある夜、遊園地にひとりの寂しげで不思議な女がやってきた。

女はひとりでバンパー・カーに何度も乗りながら一向に楽しそうじゃない。興味を抱いたフェリックスだったが、ある日意外にも彼女の方から“遊園地で雇う気はない?”と尋ねられる。即座に採用を決めたフェリックス。女の名前はローラ。しかし、ローラはある日、不審な男の姿を見た瞬間逃げ出してしまった……。

しかしながら。

ルコントは、どうしてこんなにも、男女の心に機敏というか、ナイーブに接することができるのだろうか。
彼の作品はほとんど見たが、今回これを再視聴して、また感動した。

仕立て屋の恋 Monsieur Hire (1989)

 

 

髪結いの亭主 Le Mari de la coiffeuse (1990)

タンゴ Tango (1993)

 

 

イヴォンヌの香り Le Parfum d'Yvonne (1994)

 

 

この4作が、マイフェボリットだなあ。

「愛は限りなく」からはじまり、音楽が良い映画は、B級映画でも大好きな私である。
 ラストシーンの音楽は涙がでる。少し「ゴースト」に似ているかもしれないとふと、思う。

 この「フェリックスとローラ」もまた、その音楽が、キーワードになっていて、最後のクライマックスへと、自然とつれさられ、納得というか、壮絶さに、映画のうえだが、なるほどと思い、男の愛への突進とはなんだろうかと考えさせられる。

 男と女はまったく別の生物だ。だからこそ、魅惑的なんだけれども。

 このような神秘的な、不思議な雰囲気は出そうと思って出せるものではない。
女優を調べるとなるほどと納得、腑に落ちる。

そして、一番嬉しかったのは、「メランコリア」に出ていたのである。

 

 

 この「メランコリア」は、ふたりの姉妹の名前で二幕になっているのだが、
 クレアという名前で出ていた。

 まさに、彼女そのものだ。この発見が今日の一番のラッキーだ。「メランコリア」は地球に小惑星が衝突するという、テーマの中では、最高峰でしょう。

 アルマゲドンのような、娯楽映画ではありません。
 何か、美術のクリップを見ているような見事な撮影。
 悲観的な映画なのですが、心に残ります。

 その映画の中の、クレア。
 すごく印象に残っていましたが、それが、なんと、シャルロット・ゲンズブールとは。びっくり。ジェーン・バーキンの娘さんだとは。いやあ、調べてよかったです。映画を見る楽しみが増えます。^^

 

 

 資料

 

シャルロット・ゲンズブール ・・・父親はミュージシャンであり監督の故セルジュ・ゲンズブール。母親は女優のジェーン・バーキン。幼い時から映画界に触れ、11歳の時、「残火」で映画デビュー。それを見たジェーンの現在の夫、ジャック・ドワイヨンによって「イザベルの誘惑」に出演。85年、「なまいきシャルロット」で初の主演を飾り、セザール賞の有望若手女優賞を受賞。以降、出演作が続く。一時、美術にも興味を示していたが、91年の父の死と共に女優に専念。94年には舞台でもデビューを飾った。またアルバム『魅少女シャルロット』でレコード・デビューもしている。97年、「愛を止めないで」で共演したイヴァン・アタルとの間に男の子を出産している。