PUSH 光と闇の能力者
PUSH 光と闇の能力者
Push
監督 ポール・マクギガン
脚本 デヴィッド・ボーラ
製作 ブルース・デイヴィ
ウィリアム・ヴィンス(英語版)
グレン・ウィリアムソン
製作総指揮 グレッチェン・ソマーフェルド
デヴィッド・ボーラ
デイヴ・ヴァロー
エイミー・ギリアム
マイケル・オホーヴェン
スタン・ヴロドコウスキー
ナレーター ダコタ・ファニング
出演者 クリス・エヴァンス
ダコタ・ファニング
音楽 ニール・ダヴィッジ(英語版)
リザ・リチャードソン(監修)
撮影 ピーター・ソーヴァ
編集 ニコラ・トランバシエヴィッツ
製作会社 Icon Productions
配給 アメリカ合衆国の旗 サミット・エンターテインメント
日本の旗 プレシディオ
公開 アメリカ合衆国の旗 2009年2月6日
日本の旗 2009年11月7日
上映時間 111分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
広東語
製作費 $38,000,000[1]
興行収入 $48,858,618[1]
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『PUSH 光と闇の能力者』(プッシュひかりとやみののうりょくしゃ、Push)は、2009年のアメリカ合衆国のSFアクション映画。題名の「PUSH」は、作中での「他人に異なる記憶を押し込む精神操作能力」のことを指す。
かつてナチスが始めた超能力を持つ兵士の開発研究を、各国の政府がディビジョンと呼ぶ部署を設けて続けている。ディビジョンは市井の超能力者を野生動物のように狩り、使役し、人体実験を行っている。 主人公ニックは10年前に米国ディビジョンに父を殺された過去を持つムーバー能力者で、以来逃亡生活を続け、現在は香港に潜伏している。ニックの父はいつか花を持ってきた少女を助けろ、それが能力者の仲間達を救うことになると言い残して亡くなった。現在のニックの能力は不安定で、街角のサイコロ賭博にも勝てず借金を抱える。
ある日ニックは米国ディビジョンのスニファー能力者のエージェント2名に訪問される。ディビジョンから何かを盗み、逃亡した女性を追っているとの話だが、ニックに心当たりはない。エージェントが帰った直後、今度はキャシーという13才の少女に訪問される。キャシーはウォッチャー能力者で、ディビジョンの追っている女性が大金を運んでおり、それを横取りして儲けようと持ちかける。ニックは信じず断ろうとするが、直後に中国政府と繋がるポップ・ファーザー一味から路上で襲撃される。彼らも同じ女性を探しており、ニックに行方を詰問する。一味のブリーダー能力での拷問によりニックは殺されかけるが、ウォッチャー能力者ポップ・ガールが未来の変動を察知したため、放免される。
ニックはスティッチャー能力者のストーに拾われ治療される。ストーはキャシーの母から以前に頼まれていた仕事だと明かす。キャシーはニックに蓮の花を手渡す。キャシーは逃亡した女性と荷物が米国ディビジョンに捕えられ、自分たちが殺される未来に予知が変わったこと、逃亡女性の荷物は大金ではなく、ディビジョンを倒し、ディビジョンに捕えられている希代の予知能力者であるキャシーの母親を救う鍵になる物であることを明かす。ニックはキャシーを連れて女性の捜索を開始する。
キャスト
ニック・ガント
演 - クリス・エヴァンス、日本語吹替 - 加瀬康之
能力はムーバー。幼い頃、父親をディビジョンに殺された経緯を持つ青年。ディビジョンの追跡から香港に逃れてきた。
キャシー・ホームズ
演 - ダコタ・ファニング、日本語吹替 - 園崎未恵
能力はウォッチャー。母親をディビジョンに攫われ、ニックに助けを求めてくる。
キラ・ハドソン
演 - カミーラ・ベル、日本語吹替 - 木下紗華
能力はプッシャー。ディビジョンに攫われた後、投薬した薬に耐え切った唯一の能力者。キャシーの母親の助けでディビジョンを脱出する。
フック・ウォーターズ
演 - クリフ・カーティス、日本語吹替 - 志村知幸
能力はシフター。ニックに協力する。
ピンキー・ステイン
演 - ネイト・ムーニー(英語版)、日本語吹替 - 咲野俊介
能力はシャドー。ニックに協力する能力者。キラをスニファーから匿う。ニックネームは小指(ピンキー)がないことから。
ヘンリー・カーバー
演 - ジャイモン・フンスー、日本語吹替 - 乃村健次
能力はプッシャー。ディビジョン側の能力者。唯一耐え切ったキラを捕獲するために香港にやってくる。
ヴィクター・ブダリン
演 - ニール・ジャクソン(英語版)
能力はムーバー。ディビジョン側の能力者。ヘンリーと行動を共にする。
エミリー・ウー
演 - ミン・ナ、日本語吹替 - 北西純子
能力はスニファー。フックの紹介で訪れたニックたちにキラの居場所を教える。
ウー・チェン
演 - ポール・カー
能力はワイパー。ニックに依頼され、敵のウォッチャーを退ける作戦に協力する。
ニックの父
演 - ジョエル・グレッチ
能力はムーバー。「花を持ってくる少女を助けろ」とニックに遺言を残したあと、追ってきたヘンリーに殺される。
テレサ・ストー
演 - マギー・シフ(英語版)
能力はスティッチャー。過去にキャシーの母親に助けられたことがあり、ニックの傷を癒す。
ポップ・ガール
演 - リー・シャオルー
能力はウォッチャー。ポップ・ファザーを父に持ち、父親のためにニックを追う。
ポップ・ボーイズ
演 - ジャッキー・ヒョン(英語版)、チー・クァンファン
能力はともにブリーダー。ポップ・ファザーを父に持つ双子であり、ポップ・ガールと共にニックを追う。
ポップ・ファーザー
演 - ハル・ヤマノウチ
能力はブリーダー。香港黒社会の頭目であり、キラが強奪した薬を手に入れようとする。
オールド・ウーマン
演 - キャンディ・ハウ
能力はシャドー。キラに雇われ、薬の隠し場所をシャドーする。
エージェント・マック
演 - コリー・ストール
能力はスニファー。ディビジョン側の能力者。ヘンリーの命を受けてキラを追ってきた。
エージェント・ホールデン
演 - スコット・マイケル・キャンベル
能力はスニファー。ディビジョン側の能力者。エージェント・マックの相棒。
登場する超能力者のタイプ
ウォッチャー
未来予知能力。関係する人間の知識・経験が変化する影響で、予知できる未来も常に変化するため、ウォッチャーのビジョンは頻繁に変更される。変更される結果を予測する力量も問われる。
ムーバー
念動力(サイコキネシス)。物質に直接接触しないで操作する能力。高レベルになると空気中の分子レベルで操作を行い保護フィールドを作成することが出来、自身の肉体の攻撃能力を強化することもできる。
プッシャー
記憶操作能力。他人に偽の記憶や感情・思考の注入を行う能力。高レベルになるとより多くの人数の操作を同時に行う事が出来、軍隊のように戦わせる事も可能となる。能力発動中は目の色などの印象が変わる。
ブリーダー
音による振動を放出する能力。ソニックバイブレーション。振動と音量により人や物を破壊する。
スニファー
サイコメトリー能力。匂いから物体に接触した人物の過去と現在を特定する。
シフター
一時的に物体の外観を変更し錯覚させる能力。劇中では500ドル札の大きさのただの紙を本物の500ドル札に見せていた。効果が持続する時間は能力者次第。
ワイパー
ターゲットの記憶の一部を削除する能力。
シャドー
ターゲットをスニファーなどの能力者からブロックする能力。高レベルになるとひとつのビル全てを隠す事ができるようになる。
スティッチャー
ターゲットの肉体を再構築する能力。癒すことも壊す事も自由に行える。
スタッフ
監督:ポール・マグギガン
製作:ブルース・デイヴィ、ウィリアム・ヴィンス、グレン・ウィリアムソン
製作総指揮:グレッチェン・ソマーフェルド、デヴィッド・ボーラ、デイヴ・ヴァロー、エイミー・ギリアム、マイケル・オホーヴェン、スタン・ヴロドコウスキー
脚本:デヴィッド・ボーラ
撮影:ピーター・ソーヴァ
プロダクションデザイン:フランソワ・セギュアン
衣装デザイン:ニナ・プロクター、ラウラ・ゴールドスミス
編集:ニコラ・トランバシエヴィッツ
音楽:ニール・ダヴィッジ
音楽監修:リザ・リチャードソン