題名「祖母の古着を着てみた」水彩画 縦長変形画用紙 music=そんなヒロシに騙されて |   心のサプリ (絵のある生活) 

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題名「祖母の古着を着てみた」水彩画 縦長変形画用紙 music=そんなヒロシに騙されて

祖母の着物をタンスから出して、自分で着たという少女。
帯締めがまずありません。ははは。
帯揚げだけはなぜかしています。
夏物の絽の帯。
着物は袷です。五月頃でしたから、帯だけ季節の先取りをしていました。
祖母の色無地を洋服みたいに上手に着こなしていました。

着物はルールや着方がややこしい。
よく言われることですね。
昔。立川にいた頃。古着好きの若い女性スタッフと、京都の古着屋まで
行ってきました。そこで、仕入した古着は飛ぶように売れました。
「あれ見たことある女性だな」と思ってお声をかけると、やはり、とある古着屋で発行している雑誌の表紙に載っていた女子でした。
「今、原宿で彼氏と楽器の演奏をしてきた」と笑顔で言っていました。
彼女の着物は、祖母からの形見らしく、身丈が短くて、おはしょりがありません。
でも、彼女は全く気にせずに、短い着物を上手にコーデイネートして、帯締めも帯揚げもせずに、古着を楽しんできていました。それは、外国人が見た日本の古くからの文化が新鮮に感じるような、不思議な感覚を楽しんでいるようでした。

以来。

着物は楽しく着るに限ると思いました。
タンスに眠る着物を、人の目は気にせずに、自分のセンスで、着るということですね。よく外国の方は、帯を買って、「どうするの」と聞くと、インテリアとして居間にディスプレーすると言っていました。
帯締めも、洋服に合わせて、コーディネートするそうです。

上から下まで、全く同じコーディネートで、補正道具でガチガチに、着物を「正式」に来ている着付け教室の奥様たち。

それは、それで、素敵です。
でも、若い人に、あれこれ、うるさいことは言わず彼女たちが、初めて自分で着付けして着物を着たことを褒めてあげてください。

着ているうちに、次第に本物志向になるのは、日本人の特質ですから、いきなり、正式を求めてもそれはかえって着物を嫌いにさせることにつながります。
私は、着物屋にいた時に、成人式の着物を補正補正で、ガチガチに着せられ、もう二度と着物は着たくないと不満を言った女子を何十人も知っています。

時代は進化するのですから。視聴率のために狂ったように、正しいことばかり追及する(独裁だよね。こんな多様性の時代なのに)テレビ(偽善)を消して、身の回りにある自然や、母の形見や、その他、美しいものを楽しみましょう。