女優の高峰秀子は、新しいものよりも手から手にわたって少し使い古されたようなアンチークなもの、に魅惑されたという。
イギリスのとある作家志望の男性だったが、その日のパンしか買う小銭しかなかったが、迷いに迷って革張りの以前から欲しかった詩集を買ってしまう。夢中で読んでいると、中に手紙か、書き込みか忘れたが、やはり自分の大切にしていた本を手放すような、ことが書いてあり、それに感動したその作家志望の男性が、やがてこつこつとした努力の末に、大作家になったとか、・・・・記憶がはっきりしません。
ただ、その本が数十年の単位で、まわりまわり、めぐりめぐって、その男性のところにやってきたという出会いですね。
アンチークはそのような楽しみもあります。
人も、若い人のぴちぴちした体も、絵にはなりますが、少し高齢の人の体もまた、絵には味が出て良いものです。
木でも、長い年月を太陽やら風やらにさらして、数百年もそこにそびえ立っている老木は、神木とも呼ばれます。
このクリップを見て、やはり良いものは良いな、古いものも素敵だなあ、名演奏だなあと、そんなことから連想の記事を書きました。