「日本の国民性は偉大」 122年前の遭難事故救助にトルコ人が感謝
2012.10.26 10:05 [westライフ]
エルトゥールル号遭難事故の慰霊碑に祈りをささげるアクデニズ大の関係者=和歌山串本町
トルコ・アクデニズ大のイスラフィル・クルトジェフェ学長(54)らが25日、和歌山県串本町を訪れ、122年前の遭難事故で580人以上の乗組員が犠牲となったオスマントルコの軍艦「エルトゥールル号」の慰霊碑に献花した。
ア大の関係者は、学術提携している千葉大との交流のため21日に来日。オスマン史の研究を専門にしているクルトジェフェ学長が、遭難事故で地元住民が献身的な救助活動をした同町を訪問したいと希望したという。
一行はクルトジェフェ学長夫妻や大学関係者ら7人。慰霊碑に献花し、遭難事故の犠牲者に祈りをささげた。このあと、住民が乗組員を救助したことを伝える町立トルコ記念館などを見学した。
クルトジェフェ学長は「私たちの国の祖先を救助した日本の国民性は偉大だ。日本とトルコの間には家族のような関係が築かれている。この場に来て大変感動している」と話した。