配膳記録   日本の将来 ピンチはチャンス |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
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  父母。
  もう巨人が勝ったので、おおはしゃぎです。
  まるで子供にもどったようですね。


  かつて、楢山節考楢山節考 (新潮文庫)/新潮社

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 なんていう凄い本がありましたが、わたしは読みませんでした。

  
 かつて原始時代は、親を棄てる行為が多くて、それを禁じるためにいろいろな施策がとられたそうですね。

  
  いつだったでしょうか。


  テレビで、確か、南アフリカのテレビのキャスターや取材班が日本特集を組みたいということで、日本のポイントポイントをカメラに撮り、自分たちもそこに参加して、感想をのべたり、なかなかおもしろい番組でした。


   アフリカの都会化。


   世界に目を広げる視野の広さ。


   西洋だけではない、東のアジアの国々にも目を向けるアフリカの人達。


 
   独特の文化で日本は世界に知られていますから。



   日本の温泉。

   祭り。

   結婚式。


   そんな日本の儀式をとうして、彼らは、何を見たのでしょうか。


   結婚式では、儀式の意味もわからないと思うのですが、黒人の女性のキャスターの方が涙ぐんでいましたね。


   儀式の方法はまったく違っても、父が娘をおくるシーンに胸がつまったのでしょうか?


 やはり優しき女性です。



   私が、一番印象に残ったのは、彼らが、素晴らしいと言った、「社交ダンス」のシーン。

   60から80歳前後の男女が、おのおの好きな豪華な衣装で、ステップを踏んでいる。


   これには、黒人女性スタッフは泣いていました。

 
    確か、彼らの国の平均寿命は、52歳くらいらしいです。

   ですので、こんなにたくさんの老人達が、いや、老人とはまったく思えぬほどに、彼らが華麗なステップを踏んでいる楽しい社交場がたくさん日本にあることに、非常に、感銘していたのですね。




    私もなるほどなぁ、と感心しました。


    日本人として日本に住んでいると、どうしても、自国の見方はマンネリになりますし、まさか、社交ダンスをこんなに評価してくれたなんて、思いもつきませんでした。


    日本は今、世界の中でも、最高の高齢化をむかえつつあります。


    でも、それは、逆に考えれば、ピンチではなくて、チャンスでもあります。


   高齢化ではなく、経験の豊富な、深い洞察力と、インナーチャイルドを心に秘めた素晴らしい人達なんですから。





    さまざまなる、国や町からの医療や、ヘルプと、民間の日本人らしい素晴らしい工夫とアイデアで、世界の人達の高齢化への道の、最先端の道を日本は歩めるのではないかと、私は信じています。



    以前、石原慎太郎氏と横尾忠則氏の対談でも、東京都で開催する美術団体展の年齢制限をなくしたとか言っていましたが、ふたりともよく世界がわかっています。

   若さはたしかに、素晴らしいセンスと感性を抱き合わせています。


   しかしながら、油断すると、若さはそのまましぼんでいくごとに、作品もまたしぼんでいくということも、よくあることです。



   横尾忠則氏は、経験が豊富で、死をマジカにしっかり感じているような年齢を経た人の方が良き作品をつくれる時代が来ると嬉しいことを言っていました。


   笑えるのは、確か、高橋サンという小説家。


   「これからは老人文学」の時代だと、言い切ります。



    おばあちゃんの智慧袋ではありませんが、まだまだ、世界や日本に貢献する行為、
自分のまわりにたくさんあるのだと思います。

    たとえば、私はいつも思うのですが、ゴミ棄ての場合、(北海道ではゴミは投げるといいますが・・・)、みんなビール瓶や、ペットボトルの紙をきちんと剥がしていますね。

   こんなきちんとした、律儀な、まじめな行為を普通の人が普通にできるという国はそうそうないと私は嬉しくなります。



    そして、私も、シールをめらめらと、楽しく、はがします。

    少し面倒だなあと、思いながらも。・・・・・・



  北海道の作家、渡辺淳一氏の「エ・アロール」を読んでも、はたして、今、老人という言葉は、もう死語ではないか、そんなことも思います。

  
  日本の老後の既成概念を壊した作品ですね。
  批評はいろいろありますが、私は好きです。
 エ・アロール-それがどうしたの/角川書店

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 彼が若かりし頃の、北国の自分の恋愛体験を描いた「マイセンチメンタルジャーニイ」から、
 「男と女」というエッセイ。

 彼もまた、女性を師としながら、自分の性を確かなものにしていきました。

 マイ センチメンタル ジャーニイ/集英社

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男と女/講談社

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 というわけで、巨人の勝利に酔いしれる父母は、いつも、吉本隆明氏のように、ソファーに横になりながら、笑っていました。

  
 まったく可愛いおばあちゃん・おじいちゃんではありません。

 テレビに向かっては、政治のことで、怒鳴ったりもします。

 朝は新聞をきちんと読みますし、散歩もまだかかしません。


 体はともかく、心と魂は、若いもんです。

 気がいつも良い意味で、強気。

 強気だからこそ、長生きできるでしょうか。



 こんなことをつらつら、考えながら、今夜もマンネリ配膳完了です。



     ◎母親の買ってきた牡蠣少し 
     ◎ふきとこんにゃくのにつけ
     ◎昨日余ったカレイの焼き魚半分づつ
     ◎卵焼き半分
     ◎にんにく三かけら
     ◎白菜の漬物
     ◎うどん+天かす、葱のみ、
     ◎いただきもの白米。


  以上   


  まだまだ、仕事。頑張ります。