ダイヤモンドでできた惑星を発見 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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ヤフーニュースより。

宇宙は少しだけ豊かさを増したようだ。最新研究によると、近傍の恒星の周囲を公転する惑星の1つが、ダイヤモンドを豊富に含んでいるとみられるという。

 この「かに座55番星e」は、大きさが地球のわずか2倍、質量は8倍の岩石惑星で、“スーパーアース”に分類される。2011年に初めて主星の前を通過(トランジット)するのが検出された55番星eは、主星から非常に近く、公転周期はわずか18時間だ。そのため、表面温度は生物の居住が望めない摂氏2150度に達する。しかしこれは、炭素の存在とあわせて、ダイヤモンドが生成されるのに最適な条件でもある。

 NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡が55番星eの軌道距離と質量に関するデータを収集し、それを基に作られたコンピューターモデルによって55番星eの化学組成が推測された。

「ダイヤモンドでできた惑星は、SFの世界で長らく夢見られてきたものだけに、その存在を示す証拠がついに実際の宇宙で見つかったというのは驚くべきことだ」と、今回の研究を指揮したイェール大学の博士研究員ニック・マドゥスダン(Nikku Madhusudhan)氏は話す。「主に炭素でできていると思われるこのような珍しい惑星は過去に知られておらず、それが今回見つかったということは、惑星の化学組成の種類に関するわれわれの理解を根本から変えるものだ」。

 この宝石のような惑星は、北天の星座かに座に位置し、地球からわずか40光年と比較的近い距離にある。暗い夜空では、55番星eの主星が肉眼でもはっきりと見える。

◆ダイヤモンド惑星の奇妙な組成

 今回の研究結果は、55番星eの主星が炭素を豊富に含み、太陽の炭素量をはるかに上回るという既存研究の結果と一致する。

「主星とその周囲を公転する惑星がすべて同じ物質の原始円盤から生まれたと仮定すれば、その惑星系全体が炭素が豊富であっても筋が通る」とマドゥスダン氏は言う。

 プリンストン大学の天文学者デイビッド・スパーゲル(David Spergel)氏は、今回のダイヤモンド惑星の発見を、おそらくこれまで知られていなかった化学組成を持つ、まったく新たな種類の惑星が初めて見つかったケースだと考えている。「主に酸素とケイ酸塩からなるわれわれの太陽系と異なり、この惑星系は炭素で満ちている」。スパーゲル氏は今回の研究には参加していない。

「今回の発見が、惑星系の進化に関するわれわれの理解にどのような影響を及ぼすのかは現時点で不明だが、惑星のバリエーションの全容を解明する上で重要なステップであることは間違いない」。

 今回の研究成果は、「Astrophysical Journal Letters」誌に近く掲載予定。

Andrew Fazekas for National Geographic News