男と女の文学の違い |   心のサプリ (絵のある生活) 

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愛ありて―名作のなかの女たち (角川文庫)/瀬戸内 晴美

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 この瀬戸内晴美。
 好き嫌いがかなりわかれているようだ。
 しかしながら。
 私は女流作家として登場する頃に彼女が、「子宮作家」とか言われて文壇の大御所に虐められたことを読むと、何か、同情してしまう。
 彼女は、それなのに男性が好きと断言する。
 男は女が好き、女は男が好き、そのような自然とふるまえる人には好意を持つ私がいる。


 岡本太郎と天ぷらを食べ、小林秀雄氏と居酒屋でひざをつきあわせて話をし、その他、彼女の奔放な愛の遍歴は皆詳しいでしょう。


 国文学者の前田愛が、この本の地図を監修しているので、文学にあまり詳しくない人でも東京などで下町を散歩したりするのには必須の一冊かもしれない。

 瀬戸内晴美氏が、戦争に反対して断食をした時、ああなんと女性らしい態度なんだろうか、と感心した。

  男は戦い、女はやめろと言う。
 いつの時代でもその繰り返し。けっして戦争はなくならない。
 なぜならば、それは男にもともと備わる悪魔の本質であるからだろう。

 そして女は戦争に負けずに子供を生み続ける。
 自分の愛した男が戦争で死したとしても、彼女は飯を食らう。
 そして、また子供を生みつづける。

    そんなアホなような空想妄想イマジネーションを繰り返すこの時間。


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