一国の国富というものはその国のもつ天然資源によりも国民のエネルギーとアイデアにより多く依存する |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
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 国富というものはその国のもつ天然資源によりも国民のエネルギーとアイデアにより多く依存する。
                      ジェームズ・ウェプ・ヤング




冷え冷えとした空気が時には苦痛だが、時には凛として刺激でもある。
そんな岩見沢の山と森の中にある我が家の中には今ビル・エバンスのaloneが流れ、7時半ごろに食した牡蠣もそろそろ胃袋の中にて消化されつつあり、これからは私の時間が限りなく広がっている。昼寝も少しできたので、気分もまずまず。
 このところ、レシチンを豆乳でとるようにしてからアイデアはまとまるようになり、仕事でも有効に働いていると直覚しスムーズさを感じます。

 竹内均さん、松岡正剛さん、ポアンカレ、ロバートシュラーの本などからヒントをいただきながら、珈琲を味わう夜。金はなくとも幸せな時間である。

 この一週間は仕事の山場であったためか、昼のマンキツの創作もできず、夜もただ寝るだけの「仕事オンリー」の日々が続いていた。仕事は能力開発には最大のものでもあり仕事に全力を尽くしている自分を感じてはいるが、夜の数時間の思索の時間や好きなことに没頭する時間がなければ、唐辛子のないかけそばを食っているみたいなもんであじけない。


 竹内さんはこうまとめる。
「方法論や道具に凝ることなく直に仕事をはじめよ、ということである。方法論についての議論の最後にこういうことを言うのは妙だが、言わずにはおられない。
それは方法論や道具にだけに凝って結局なんらの仕事もしないでしまった人が大部分であるから。
ワープロやコピーやパソコンが容易に手にはいるようになった昨今ではこの傾向が著しい。」と、痛いところをつく。

 目が飛び出るぐらいに高いソフトを買って満足して、肝心の創作をしないという人もけっこうというか、ほとんどの人がそうでしょう。
 昔の作家は原稿用紙も買えずに、新聞に入ってくるチラシの裏側に作品を書いたり、今は偉い作家でもベニア板に作品を描いていた記録は美術館に行って作品を見るとそこにベニアという記録が残っている。

 私の友達も昔美術大学で良い成績で卒業したりしても、普通の会社に結局就職してそのままサラリーマンやっている人もいる。
 スポーツで高校時代に騒がれた天才少年もいつか普通のおじさんになる。

私は、若い頃には漫画家になりたかったが、親や先生に反対されて意思が弱くそのまま普通の大学に入り普通のサラリーマンになった。

しかし、絵を描きたいという願望は36歳頃から強くなり二季の宮本三郎先生のお弟子さんから絵を習う幸運に恵まれずっと絵を描いているが、描いている時間の幸福感は、なにごとにも喩えられない。

そしてのんびりピアノも習い始めて、二三曲はひけるようになり、休日に自己満足をしている。

竹内さんが言うように、理想は、

1 好きなことをやり
2 それで食べることができ
3 その上それが他人のためにもいささかでも役に立った人生が自己実現の人生

と書いているが、私の場合は、仕事も一応は好きなことをやっているので、この3つの理想にかなっているのかなあとも思うが、30年もひとつのことをやっていると、少々のマンネリにもなるので、その仕事はこれからも一生深く追求しつつも、さらに、そこに、絵と文学と音楽とを付け加えたいなと思っている。

たとえ、2が 抜け落ちていたとしても、それはしょうがないので、やれるところまで、やれば、究極の自分の楽しみとして、「退屈」という人生最大のこころの敵をやっつけることができると信じている。