ロシアンパブ   吉幾三   酒よ |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
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 大和鶴間の近くの駅の近くのロシアンパブに一度友人といったことがある。そこにはロシア美人写真集から抜け出たと思われるような少女から熟女までが、1時間ほど話相手になってくれるところであり、馬鹿な私のような男が「芸術は爆発だ」などと友人と議論をした後に、ちょこっと寄って軽く歌など歌うところである。

私は何度も書いているが「言葉」に異常な興味を持っている妙な大人なので、ロシアまで行かなくても、現地のロシア語を聞ける良いチャンスなのであった。というのは、そこにいくまでのなんのことはない「口実」なんであろうが、しかし、ロシア人のいろいろな情報を生に聞けたことは楽しいことである。


そこにいた、21歳のВероника=ベロニカと25歳のАнечка=アンナは、ロシアからバイトに来ていたのであるが、いろいろ聞くと離婚をしていて子供の教育のためにも日本で仕事をしながら生きて行きたいとのこと。ロシア人的な顔の輪郭が記憶に残っているのだが、チェルノブイリの話などをする私を不思議な顔をして見ていましたね。

一番驚いたのは、横に座ってウィスキーをつぐなんていうのはどこの国のお水さんでも同じなんであろうが、彼女達が好んで、「演歌」を歌う事である。

私もロシアの民謡では、「カチューシャ」や「黒い瞳」などは知っているが、私よりもさらなる人生の達人達は、例の「歌声喫茶」でよくロシアの歌は歌っていた筈。

しかしながら。

吉幾三の「酒よ」をあまりの見事さで歌い上げたので、私はぶったまげたのでありました。

ただうまいのではなくて、人生のなんというか、味があり、そこには離婚経験が生きていた。
しかも日本語で丁寧に歌う彼女を見ていると、もう、純粋の日本はないのかなとまで思ったのでした。
Вероника=ベロニカも、いずれ、どこかの日本人と結婚して、帰化すればそれはもう見事な日本人になります。
たまたま、今日横綱白鵬、稀勢の里に敗れると、ふとんが宙に舞うのを見ていて、国ってなんだろうなあと思いました。

もちろん国がなければ私たちは、自分の財産も家族も土地も守れない事は誰でも知っている筈で、それを知らないのは世界はひとつなんて叫んでいる呑気な観念主義者達だけですからね。

しかし。
彼女達は実にロシアを自分の国に誇りを持っていました。
そしてその上で、日本語を流暢にあやつり私を感動させます。
それはなぜかというと、たぶん、感動=アートは、こころ=気持ちは、どこの国でも「普遍」であるからだと思います。

吉幾三の「酒よ」は、もちろん、このブログの記事とはまったく関係はありませんが、なぜか、日本--ロシア--ブラジル---歌---酒----夜---と、私のまったくわけのわからない想像力により、アップすることに決めました。