立派な人は多くを語りません            白州正子 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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この女優さんと男優さん、最近ビデオ見ていなかったから、知らない連中だが、なかなかの
幸福の味を出している。
特にこの女優さんの料理を作る時の顔ったら、これは、もう職人さん、アーチストですね。
こんな女性が近くにいたら、男はたまらないだろうな。
チャップリンの街の灯を含むDVDと、ジェラール・フィリップのDVD半額以下で、入手。
白州正子の「美しくなるにつれて若くなる」再読。
しなんあさ、でしたか、短編のみ読了。
谷崎の「細雪」「痴人の愛」再読。




○萩原朔太郎の「月に吠える」の中の「さびしい情欲」、その中の藍憐、優しき虚無にひたる。
たまにはいいです。

きっと可愛いかたい歯で、
草のみどりをかみしめる女よ、
女よ、




さうしてこの人気のない野原の中で
わたしたちは蛇のやうな遊びをしよう、
ああ私は私できりきりとお前を可愛がってやり、
おまえの美しい皮膚の上に青い草の汁をぬりつけてやる。
「さびしい情欲」   





不思議な、普通の詩で扱わない題材のようなものを
詩以上のものにしているようだ。


男に女は命を与え、
女は男に命を与える。それだけでしょう。
ただ、皆、生活に追われ、男は女の尻にひかれる。
女も男に搾取され、骨抜きにされている者もいる。


同じく、萩原の言葉。

彼は、午後の三時にあるホールでビールを飲んでいた。
だれも客がいない。ストーブは明るく燃え、ドアの厚いガラスをとうして、晩秋の光が侘しくさしている。白いコンクリートの床。所在のないテーブル。足の細い椅子の数々。
私はかつて、年が若く、いっさいのものを欲情した。
私は孤独の椅子を探して、都会の街を放浪してきた。
そして最後に自分の求めているものを知った。
一杯の冷たいビールと、雲を見ている自由の時間。昔の日から今の日まで、私の求めたものはそれだけだった。

彼はさらに、言う。

ああ、神よ。
もう取りかえす術もない。
私は一切を失い尽くした。
けれども、
ただ、
なんという楽しさだらう。

○このあたりの描写と彼の哲学は、リラックスと小さな感銘を私に与えてくれる。
これから会社だ。雨が少し降っている。
雨の日はいろいろ考えさせられる、哲学的な思想に向く天候だな。