今自分が一番興味あるものはなんだろうか。仕事はまずまず。一番気楽にやっている仕事がまずまず、というのも
おもしろい。気楽というのはいい意味では心のあり方としては50歳の私にあっているのかもしれない。肩から力が抜け落ちているのが良いのかもしれない。ただ会社というのは所詮使われていることには変わりはないのだからあまり突っ張らずに粛々と進むべきものなのかもしれない。「老いてこそ電脳ぐらし」の水上勉さんも最後はよく戦い抜いていた、ユーモアも忘れずに。吉行淳之介も宮城まりこの手握りながら死んじゃったし、開口さんも澁澤さんも皆好きな作家は逝ってしまった。そういえば私の友人だって何人かすでに他界している。何時死んでもおかしくない年齢になったのだ。だからいつも考えるのだがあまり人にたよりつつ生きるのは嫌だからどーんと死にたいのだが、そうはうまく逝くのかどうか。こんなことばかり考えているやつに限って神様は辛くて苦しい最後を私のために用意しているのかもしれない。そうであっても私はただその用意を笑顔で受け入れるしかないだろう。死は怖い、しかし楽しみでもある。なぜならば、死ぬと自分が愛していた人と必ず会えるということをいろいろな本で読み取っているからである。遠藤周作も最後そんなこと考えながらベッドで寝ていた。