村上春樹さん、今回も受賞ならず | TASHIKANIのブログ

ハルキスト?

 

 村上春樹さんに関しては、12作品くらい読んでいます。好きな作品は『風の歌を聴け』『スプートニクの恋人』『ダンス・ダンス・ダンス』辺りです。けれどいわゆる『ハルキスト』ではありません。熱烈に好きなわけではないです(それを言ったら前回の記事の冲方丁さんのほうが大信者です)。ですが新刊が出るたびに買ってはいます。

 

 

春樹特有の「虚無」

 

 思うのは、春樹さんの文体って「虚無感」がありますよね。その虚無的文体に身を任せて読むことがTASHIKANIには多いです。特に『青春三部作』はそうでした。初期の良さもありましたね。

 

 

過多な性描写

 

 春樹作品にはつきものの「セクシャル」な描写。それが顕著なのが『ノルウェイの森』だったと思います。あれはTASHIKANIは10代で読みましたが、何これ世界的に評価されてる作品がこんなにエロいの!? とある種の衝撃。今でも『ノルウェイ』を理解はできていない現状です。また、『1Q84』も幼い時に出会っただけの天吾に「全身を~(エロすぎるので伏せる)」とまで青豆は思います。これは誰かも語っていたような……? 中村うさぎさんかな? 確か佐藤優氏との対談だったような? と、記憶もおぼろげですが。子どもの頃の初恋でそこまで想える青豆がすごいですけれど。また、『過多な性描写』で取り上げたいのはもう1つ。それは春樹作品の主人公には大抵セフレがいることです。「20代の若い男が何10人の女性経験があるこれのどこに共感すればいいんだ」と誰かの言葉であったはずです。春樹主人公は女性には困っていません。『1Q84』の分冊の1巻目か2巻目か忘れたのですが、最後の最後で天吾がセフレとやっちまって終わる、TASHIKANIは文庫で読んでいたからよかったですが、単行本を新刊で買って続きがまだ販売されていない時だったら何この終わらせ方……といった感じだったと思います。ある種の絶望。「もにょる」と言いますか。これに関しては文庫で買ってよかったなと思います。

 

 

今年もノーベル文学賞受賞ならず

 

 今年も読書界隈では「村上春樹が今回こそノーベル文学賞を受賞する!」と、受賞を渇望されていました。ですが今回も落選。まあ見えてはいることですけれどね。確かに村上春樹が日本を代表する作家だとは思いますが、ノーベル文学賞? と思うと疑問。まあ誰とは言いませんがライトノベルからは受賞はできませんよ。まああの作家はTASHIKANIもだーいすきですけどね(笑)。

 

 

いつの日か受賞はくるのか?

 

 来るかもしれないし、来ないかもしれない。ハルキストの皆さんの毎年の熱意が届く日があればいいですね。