人間って薄情な生き物だ
どんなに楽しい思い出も
泣き叫ぶほど悲しい記憶も
いつの間にか色褪せる
いつの間にか…

写真のように鮮やかに
映像のように確実に
永遠に残すことが出来たなら

なにより辛い思い出を消したくて
どれより苦しい記憶を消したくて
それでも消せなくて
悩んで悩んでも構わない

あなたの声を
ぬくもりを
優しさを
忘れないでいたい
消えないでほしい

ただそれだけなのに
ただそれだけなのに

まるでパズルのピースが
ひとつずつ
ひとつずつ
欠けていくかのように

もどかしくて
切なくて
悔しくて
でもどうしようもなくて

気づいたら無くしてる
気づいたら失ってる
気づいたら忘れてる
気づいたら消えている

取り戻すことなんてできなくて
無くなっていくのを
足掻くことしかできなくて
それでも時間には勝てなくて

少しずつ
少しずつ
失っていくんだ




人は生きるために忘れるんだ

じゃあ
生きるために記憶の中のあなたを探す
そんなあたしは
なんのために生きてるんだろう?


        うた

なんでぼくは詩を書くんだろう

        


     こえ

ぼくの言葉はうまく伝えられないから

    うた

ぼくは詩を書くんだろう

   こえ

ぼく言葉はすぐに消えてしまうから

    うた

ぼくは詩を記すんだろう


ぼくの生きている証を残したいから

うた

ぼくは詩を残すんだろう




誰かが


いつか

うた

ぼくの詩を見て


少しでいい


こんな人間がいたことを

           いる

こういう人間も存在することを


知ってくれたら


わかってくれたら


それだけで幸せなんです

あなたが好きだと嘘をつこう

あなたが大切だと嘘をつこう


唇を重ねるたびに

掌を重ねるたびに


あなたが好きだと嘘を言おう

あなたが愛おしいと嘘を言おう


心を重ねるたびに

体を重ねるたびに


あなたが好きだと嘘を吐こう

あなたが大好きだと嘘を吐こう


たとえ今は嘘だとしても

いつか本当になると信じてるから


大切なものがあった

そのために他のことを捨ててきた

たまに後悔したけれど

大切なものがあった

それが1番大切で

今もなお私の中で輝くほど

捨ててきた後悔よりも

ただ1つ大切なものがあった




じゃあ

大切なものがない今は?


いくつもいくつも

欲しがって

手に入れて

捨てられない


私は器用じゃないから

そんなにいくつも抱え込めない

なのに

それでも

欲しがって

手に入れて

捨てられない


失くすことが怖いんだ…


捨てられない

選べもしない

そのくせ

抱え込めなくなってパンクする

全部が全部中途半端


大切な方を選んだつもり

それでもすぐに

ほんのちょっとのことでも

後悔して仕方がない


失うことが怖いんだ…


失うことが怖くて

だから

失くしてもいいようにって

のめり込まないようにして

他のものをもっともっとって

欲しがって

欲張って

持ち切れなくて

でも捨てられなくて

抱え込めなくなってパンクする




ねぇ

どうしてみんなそんなに悩まないの?

どうしてみんなそんなに真っ直ぐなの?

どうして何が大切ってわかるの?


ねぇ

どうして私には大切なものがないんだろう?

どうやって大切ってわかってたんだろう?

なんで切り捨てる事が出来たんだろう?





大切なものがあれば

きっと他の物は切り捨てられる


大切なものがなくて

何が大切か分からなくて

どうしようもなくもがいている


私はもう

どうしていいかわからない…!!

どんな服を着よう

どんな髪型にしよう

どんな靴を履こう

めずらしくお化粧でもしてみようかな


考えなくちゃね

だって

あなたに可愛いって思われたい


頭をなでてもらいたいから

トリートメントまでしようかな

気付いてもらえなくてもいいから

マニュキュアでも塗ろうかな


頑張らなくちゃね

だって

あなたに可愛いって言ってもらいたい


いつもより体を磨いて

いつもより自分を気にして

いつもより笑顔の練習

いつもより基本もしっかり


張り切らなくちゃね

だって

あなたに可愛いって感じてほしい


だって

あなたが好きだから


だって

だって

あたしだって女の子だもん