10月3日〈火) 曇りのち晴れ
衝撃的なニュースが飛び込んできました。米ラスベガスでの銃乱射事件です。
この手のニュースには、選ばれし者たちは神経を尖らせてしまいます。
銃乱射事件➡銃所持者への蔑視➡銃規制の強化と締付け➡銃所持者の減少・・・と云った方程式が
出来上がっているからです。
対岸の火事と高を括る訳には参りません。もし、これが、日本国内で起こったらと思うと背筋がゾッと
します。 銃所持者への一斉点検・保管状況の家宅捜査・猟友会も巻き込んでの安全講習会開催と出席強要などなどでの締付けが容易に想像できます。
つまり、銃そのものが諸悪の根源だ!銃がなくなれば事件は起きないというのが、当局の基本的なスタンスなのですから。
先に、猪三郎の銃規制に関する意見を申し上げます。
「銃が悪いのではない! 銃が怖いのでもない! 道具として銃ほど優れて素晴らしい道具はない。
この素晴らしい道具を使う方に問題があると深刻な事態を引き起こす」
今回のラスベガスの事件ですが、真面目な小市民で普通の人間が16丁もの銃をホテルへ持ち込みますか?
コンサートを楽しもうと集まった人々を無差別に殺傷することを普通の人間は絶対にしません。
つまり、明らかに異常者なのです。 テロなのか怨恨なのか、知る由もありませんがクレィジー以外のなにものでもありません。 なんとかに刃物の例え通りです。
選ばれし者 その1でも書きましたが、銃所持者・あるいは銃への偏見・無知・誤解を解いていく必要が求められます。
卑近な例として、普通の奥様同士の会話です・・・。
A子夫人 「アラ、Bの奥様、お買い物ですか・・・?」
B子夫人 「えぇ、ちょっとそこまで・・ ところで、お宅のご主人のご趣味はなんでした・・・?」
A子夫人 「宅の趣味はゴルフですの・・・今日も部長さんのお供でゴルフですのよ・・・オホホホ!」
B子夫人 「まぁ!ご高尚な趣味ですこと! それも部長さんのお気に入りで・・・」
A子夫人 「ところで、お宅のご主人の趣味は・・?」
B子夫人 「ウチは夫婦して鉄砲でイノシシを撃っていますのよ!」
A子夫人 「えっ、鉄砲? イノシシ? ご夫婦で?! 」!?!?絶句!・・・ 逃げるように立ち去る。
世間でよくある会話の典型的な偏見パターンです。 A子夫人がその後、ご近所になにを言い触らして回ったかは容易に想像できますよね。
ゴルフが高尚かどうかは知りませんが、5番アイアンで殴打して人を殺めた「ゴルフクラブ殺人事件」
は、この日本で起きていますよ。
現在の銃社会・銃規制の根源となる、異常な者達に、間違った使い方をされた悲劇があります。
猪三郎の記憶にあるものを、昔から順に追って明らかにしてみましょう。
●1968年2月20日 静岡県の寸又峡温泉で起こった「金 嬉老事件」です。
ライフル銃と実弾1200発・ダイナマイト13本を持って立て籠もり、多数の死傷者を出しました。
犯人の思想・環境など背景は延べませんが、どこから見てもまともな人間のすることではありません。
この時代のライフル銃の弾倉はカラシニコフAK-47自動小銃のような形をした弾倉で、20発前後の
実弾が装填できたそうです。この事件の後、弾倉に装填できる弾の数が制限されるようになりました。
●1987年5月3日 朝日新聞阪神支局襲撃事件です。記者1名を殺害、他1名に重傷を負わせた赤報隊と名乗る男が犯人ですが、いまだに捕まってはおらず、時効が成立した未解決事件です。
凶器は上下2段の散弾銃の銃身を30センチ程度に切断した改造銃を使用、銃弾はレミントン社製の
バラ弾7.5号弾です。(7.5号弾はクレー射撃のトラップ競技で使用する最もポピュラーな散弾)
被弾した記者の証言では、突きつけられた銃口は一つと云っているので、自動銃の可能性も否定できないが、しかし、切迫した状況での咄嗟の判断に正確性を求めるのは非常に困難と思われる。
この事件で明らかになるのは、銃に関する情報がマスコミも含めて間違いだらけなことです。犯人が、
「この鉄砲には、まだ弾が7発入っている!」と脅したことが新聞記事になりましたが、上下2連銃にしろ水平2連銃にしろ、2連銃に弾倉は存在しません。1本の銃身に1発装填、それが2本ですから、
最大2発です。
●1972年2月19日から28日 日本の連合赤軍のメンバー5人が立て籠もり、警察官に複数の死傷者が出た「あさま山荘事件」 山荘そのものを鉄球で取り壊すTV画面に日本中が釘付けになりました。
ライフル銃が簡単に手に入る状況にあったことが、被害を拡大しました。
警察機動隊の楯がライフル銃に無力であることが証明された事件でもありました。
最高学府に籍を置く身分でも、訳の分からん人間に堕落してしまうのです。
●1979年1月26日 大阪三菱銀行事件 犯人の梅川昭美の異常さは狂気の沙汰以外の何物でもありませんでした。冬の真夜中に女子行員を裸にして楯とし、行員の耳をナイフで削ぎ落とすなど現場は
凄惨を極めました。翌朝、強行突破をした警察によって射殺されましたが、これを機に散弾銃の規制が厳しくなりました。
最後に、記憶に新しい「ルネサンス佐世保散弾銃乱射事件」です。2007年12月14日の犯行です。
この犯人こそ奇人・変人です。 犯人:馬込は日頃から迷彩服を着て、銃を片手に近所を持ち歩くという
異常者で、散弾銃(ベレッタAL391)ながら、サボット弾という殺傷能力の高い弾を(猪・鹿を狙うハンターはこのサボット弾を使用する。猪三郎も20番口径のこの弾を使用)何回かに分けて11発発射。
二人を殺害6人に重軽傷を負わせた事件で、こんな人間に銃の許可を出すのが問題だと指摘され
翌年には大々的に銃刀法が強化されました。 銃の申請・更新ごとに、精神科の医者の診断書が
必用になったのは、この事件が原因でした。(現在は、かかりつけの医者でよい)
かように、事あるごとに規制が強化されてきました。これから、銃を所持したいと云う人の前に大きな壁として立ち塞がっています。
しかし、これらの異常者・奇人・変質者のせいで大多数の正常な真っ当な人までもが大きな損失と
大迷惑を被っているのです。
再度、申し上げます。銃社会に関しては余りにも、偏見・誤解・無知が横行し過ぎていると思います。
前述の佐世保の事件ですが、マスコミはTVも新聞も揃って「銃乱射事件」と報道しました。
正直、猪三郎には「銃は怖いぞ!」と必要以上に煽り立てているようにしか感じられませんでした。
凶器に使用された散弾銃ベレッタAL391は、3発しか装填できません。1回の装填でどんなに頑張っても3発しか撃てないのです。 3発撃ち尽くすと、又、3発を装填して撃つ、を繰り返して、合計11発を
発射したのです。
それをマスコミは「乱射」と報じたのです。 猪三郎はこの表現に違和感を覚えます。
乱射とは、それこそ今度の米ラスベガスを指すのではないでしょうか?
かように、マイナーが故に、誤解と偏見を生じる日本の制度にため息をつきながら、本題のリ・ローディング(ハンド・ロード又は手詰めと云う)の準備からお話を進めましょう。
何故、手間のかかるハンドロードをするのでしょうか?
銃砲店へ行けば完成品がすぐ手に入るのに!
理由は二つあります。
1・自分の銃に合った弾が作れます。つまり、命中率がアップします。
既成の装弾は規格内で不特定多数の銃に適合するように製造されています。レミントンの銃には
マッチするが、ウィンチェスターにはいまいち・・あるいは、その逆の例があります。また、火薬量が調整できるので、自分の銃に合った火薬量を入れられます。
2・経済的理由です。
既成の装弾の値段ですが、銃砲店により違いますが、代表的な308win(ハンターの約80%が使用)
で、1発¥550円から650円くらいです。
自分で作れば、1発120円くらいで出来ます。それも、ベストマッチングの弾が。
内訳は凡そ、次の通りです。
弾頭45円 雷管18円 薬莢、最初は100円ですが、10回くらいは使えるので10円、火薬50円
と云ったところです。
さて、準備の第1歩は使用済み薬莢のお掃除からです。
これが使用済みの空薬莢です。
アップにすると汚れがよく判ります。
ネック(首)に火薬のススがついて汚れています。
これをタンブラーにかけて、きれいにします。
タンブラーは電動でブルブルと細かい振動を起こします。
中身はメディアと云ってトウモロコシの茎を粒状に粉砕したものに金属磨き剤を垂らします。
使用済み薬莢は、もちろん弾頭は飛んで行ってありませんし、お尻の雷管には撃針の跡がくっきりと
付いています。
この撃針の跡は、雷管のセンターから少しずれてます。こだわる人は火薬の燃焼に影響する=命中精度に関係があると云って、センターを叩いて発火するように有名なガン・スミスに依頼して何十万もの
カスタム・ライフルにする人もいます。(猪三郎はセンターであれ、端のほうであれ、無頓着です。発火する位置が少しずれたと言って何に何が影響するのか理解できないからです)
タンブラーに蓋をして8時間ほど運転します。結構、騒音がするので、軒下へ出してやります。
汚れ具合によっては、12時間以上かけることもあります。
トウモロコシの粒が電気振動によって真鍮の表面を絶えず擦って綺麗にするのです。擦るといっても
微々たるものですよ。 その分、時間をかける訳です。
磨きあがりました!
どうです? ピカピカの新品同様になりましたよ~
この後、いよいよ工房(?)に入って玉造(大阪の環状線じゃないよ!)弾作りに励むのですが、
次週までのお楽しみ!と言うことで・・・
それにしても、米国の銃規制にも問題があるのでしょうか? 特にネバダ州は・・・