宇都宮で「近鉄特急チャイム」 | ハンター湘南の旅ブログ

ハンター湘南の旅ブログ

旅行・地理・交通機関・臨時バス調査・昭和レトロ・吹奏楽鑑賞・街歩き・昭和歌謡・高校野球・学校教育・国鉄etc.

 

本来のタイトルは、「宇都宮で東関東吹奏楽コンクール」なんですが

あまりに近鉄特急感が強すぎで・・・

 

(最初の部分、昨日書いた記事を移しま替えました)

 

9月7日(土)

大宮から、やまびこ・つばさ127号に乗車

つばさに自由席が無いのに間際に気付き、慌てて後方へ大移動

 

長い行列で、さすがに窓側に座れず、まあいいや

 

9時ちょうどぐらいに、宇都宮に到着

9時11分のバスに乗れるか?

 

 

宇都宮駅西口は案の定行列が出来ていたが、充分「合格圏内」

8:59着の上野東京ラインが2分ほど遅れて、新幹線組の勝利だ

 

バスは瞬く間に超満員になった。途中で降りる客は別系統へ逃げたのか、ゼロであって、市内中心部から、乗ってくる一方で、ドア閉めに難儀するほど

これに乗らないと最初の演奏には間に合わない。

 

10分近く遅れで、文化会館前に到着

地元市民向けに9月7~8日は混雑する旨、バス停に張り紙すべきだろう。

 

宇都宮市文化会館は、あちこちの全国主要市にあるような何でもないホールだが、名古屋国際会館が改修で使えないため、何故か今年は全日本吹奏楽コンクールの会場が、ここ宇都宮なのである、ちょっと重みを感じた。

 

7日(土)は東関東高校A(24校)

8日(日)は東関東中学A(24校)

それぞれ3校づつが全国の舞台へ進める、すなわち10月にまたここへ戻ってくることになる。

東関東A組は、いち早くこのホールで演奏できるから、神奈川・千葉・茨城のチームは、全国大会はかなりアドバンテージがある。地元中の地元栃木は2回分だ。

 

しかし、ここのホールは2000人しか入らず、かつてあった普門館(約5000人)や名古屋国際会議場(約3000人)に比べるとあまりに少ない。

 

めでたく全国へ進出しても、周辺ホテルは少ないから、今さら団体で予約は取れないだろう、また、チケット争奪戦も凄まじくなりそうで、親族でも見られない場合もあるかも。

はなはだ迷惑な宇都宮開催でもある。

 

トラック大集合

横須賀市内でよく見かけるやつが、目の前に!テンションアゲアゲ

 

10月の全国大会は、プラチナチケットが取れなくとも、ここで楽器トラックやバス、そして全国各地の有名校の面々を観察してから、餃子店へ直行、なんて観光も出来そうだ。
 

●東関東吹奏楽コンクール高校Aの部●

 

チケットは前売りで、すでに発券済み

第1部はまだ比較的遅くても入手できたが、習志野・市柏・常総が揃った第3部は瞬殺だろう。

私は第1部のみ鑑賞

 

懐かしさに浸る余裕はなく、速攻で中に入ると開演のチャイムが鳴っていた。

朝イチながら、すでに満席に近くて驚いた。

前のほうにいくらか空席があり、指揮者はよく見える場所だ。

 

9:45開演

 

関係者の挨拶には、来る全国大会の宇都宮開催の件は無く、審査員紹介のみ。

 

第1部は8校

●相模女子大高等部(課題曲Ⅲ)

●船橋市立船橋(課題曲Ⅳ)

●栃木県立石橋(課題曲Ⅳ)

●三浦学苑(課題曲Ⅳ)

●茨城(課題曲Ⅲ)

●川崎市立橘(課題曲Ⅲ)

●千葉県立幕張総合(課題曲Ⅲ)

●明秀学園日立(課題曲Ⅲ)

 

まず先に、課題曲について特筆すべきことが

 

Ⅰ~Ⅳまであるのに、異常に偏っていた

まさか、コンクールで2種類しか聴けないとは!

そしてⅢが8団体中5団体もあり、62・5%を占めた

 

そしてⅢの「メルヘン」の冒頭をはじめ、随所に近鉄特急の汎用チャイムと酷似したフレーズが詰め込まれているのに気づいた。

コンクール用に作曲された2024年の新曲であるが、既聴感ハンパなかった。

 

まさにコンクールがまさかの「近鉄特急まつり」状態だったわけだが

関東なので近鉄特急のなじみが薄いのか、「これ絶対近鉄やろ!」などと会場がざわつくことは無かった。

 

終着駅や主要駅を除く大半の駅到着前に流れる、あの曲そのものなのだ(リンクは貼れません、検索して見て下さい)

 

ファミコンのクリア音っぽい気もするし、”アップダウンクイズ”などロート製薬提供番組の冒頭(鳩が飛んでるやつ)にも似ている気がする(私個人的に)

 

地元の関西大会など、コンクール演奏中にも関わらず笑いが起きて大変なのでは、と思われるような曲だが、たまたま台風の影響で無観客開催になり、そのような事態は起こらず。

 

そこでプログラムを開いて、作曲者を見たら酒井格さんではないか!

大阪府枚方市在住の鉄道ファンの作曲家

 

X(Twitter)を見たら、たまたま近鉄八尾駅の細かい話題

これは間違いなく確信犯だね

近鉄特急のチャイムを耳コピして曲を作ってる?

 

今後、近鉄沿線や枚方市周辺の大型商業施設やホールなどのイベントで演奏される機会が多くなりそうな気がする。現地で聴いてみたい1曲だ。

「メルヘン」演奏情報待ってます

 

課題曲の話ばっかりで稿が膨らんでしまったが

 

各演奏を簡単に振り返ってみた

かなり前のほうの席になり、音は偏って聞こえてくるが、指揮者の様子を見るには神席だった。

 

◆①相模女子(高等部)

トップバッターが注目の相模女子だ。

中高別編成だが。セーラー服姿の中学部生も楽器運搬等のお手伝いできていた。

近年急に力をつけてきた、東関東では初めて鑑賞

指揮者は吹奏楽界のアイドル的存在で憧れて入る女子中高生も多かろう

 

◆②市立船橋

今夏、スタジアムで応援演奏を聴いたばかり

野球応援で「アフリカの宗教的典礼」を演奏するのには度肝を抜かれた、あれは市柏の名演が千葉県で知られているし。

今回はコンクールでは有名な「ローマの祭」を熱演、ステージ袖でのパーカション演奏もあり

 

◆③石橋

甲子園の記憶が新しい、今年、栃木大会で野球応援を聴いたばかりだが、まさにライブコンサートのようだった

座奏を聴くのは10数年ぶりだろうか、さすが文武両道!

 

◆④三浦学苑

遠く横須賀から

石橋と連続しているのが個人的にツボだった、衣装も似ているし

「キリストの受難」って、かつて横須賀三浦地区でライバルだった逗子高校の名演を思い出させる(記憶違いだったらすいません)

 

◆⑤茨城

かつて全国へ出ていた、茨城県の古豪

かつて男子校だったのに、ステージの8割は女子

演奏を聴くのは初かな

 

◆⑥橘

あの先生もコンクールだけあって、キラキラ衣装は封印して、白いマント姿だったが、やはり個性的

コンクールながら演出を交えた演奏

 

◆⑦幕張総合

7月の文化祭はホール内演奏のチケットが取れず、今日はそのリベンジで聴けて良かった。なお、吹奏楽コンクールのため弦楽器はコントラバス3台のみ参加

市船もそうだったが、やはり千葉のレベルは抜け出している

会場はひときわ大きな拍手であった

 

◆⑧明秀日立

かつては女子校だったが野球やサッカーの活躍で全国区に

そして、吹奏楽部もそれを追いかけるように急成長

私は東関東では今回初鑑賞

ほとんどが55人参加の中、41人でも大迫力だった

 

入れ替え3部制のため、8団体聴いて、全員退場

次の12時30分開場の長い行列が出来ていた

 

おまけ、

那須観光(千葉県と神奈川県の別々の学校が手配)に挟まれる、作新学院バス

 

 

さて、私は図書館によって石橋高校の新聞記事をチェックしてから、電車の時間に合わせて南宇都宮駅へ暑い中歩いて行った。

 

(つづく)